最低

2010.11.16 晴れ

今朝はとても寒い。大津の最低気温は4℃以下みたいだ。比良山系では初雪を観測。現地のスキー場では約1cmの積雪だそうです。比叡山でのお勤めを想像したら目がギュッってなった。

午前中、F社のページ制作。午後からはO先生のサイト制作。先日の打ち合わせで歯周病の下絵を描いていただいたので Illustrator でトレースしてイラストを制作しなければならない。こういう仕事を引き受けるようになると、Photoshop CS5 と Illustrator CS5 を購入しなければならないなあと思案。最新バージョンのCS5は使い勝手がよくなっているみたいだし。

KDDIの広報がTwitterの公式アカウントを使って「IS01のアップデートについては、検討を重ねましたが、ハードウェア設計値、操作性、パフォーマンス等を考慮した結果、実現は不可能という結果になりました。 ご要望に応えられず申し訳ありません。」とツイートした。IS01は半年前に発売された機種でauが初めて投入したスマートフォンだ。OSはAndroid 1.6。このOSでは動作しないソフトウエアがある。「OSはアップデートする」とauは告知していた。その発言を撤回してOSアップデートのサポートをあっさり打ち切った。

まだ詳細をリリースされていない。ひょっとして変更されるかもしれない。現時点ではKDDIの公式アカウントがツイートしたので「公式な見解」と受け止めてよいはず(伝達の手段がどうであれ)。

auの対応は3点においてひどい。1. スマートフォンのOSはガラケーと違う。2. 2年縛りで販売しているのにその期間ですらサポートしない。3. 売れない端末を0円で投げ売りした。

スマートフォンはガラケーと違う。スマートフォンは携帯電話と携帯情報端末を融合させた携帯端末だ。搭載されているOSがガラケーと違う。iPhoneならiOS, BlackBerryならBlackBerry OS, Windows PhoneならWindows Phone 7などがあり、Googleが Android を開発した。IS01には Android が搭載されている。

スマートフォンのOSはメジャバージョンアップ(1.xから2.xなどへのアップデート)されると搭載機能が変わる。付け足される機能もあれば削れられる機能もある。OSのメジャバージョンアップによって利便性は向上する。反面、(ざっくりした表現ですが)パソコンのOSに似ているからセキュリティーホールが発見される可能性を含む(ガラケーのOSでもセキュリティーホールはある)。

だからもし Android1.6にセキュリティーホールが発見されて2.x系へのアップデートが推奨された場合、これからauはどう対応するのだろう。開発のエンジニアの方々は、端末のスペックやauの独自UIを設計する時点でこういった事態を想定しているはずで経営陣へ留意していたと想像する。高度な設計と開発に携わる能力を持っている方々が「2年間のOSの進化とセキュリティーホール」を想定していないはずがない。

今の携帯電話の販売モデルは2年縛りだ。僕は2年縛りで一度も購入していないので2年縛りの感覚を知らない。自分が買った端末に対して「OSアップデートしませんよ」と半年後に告知されたら怒るだろうなあ。残金を払い続けてもよいから乗り換える。

3つ目のひどいのは0円の投げ売りだ。このツイートがつぶやかれる前、ちょうど4,5日前だったと思うけど、「IS01の月額8円生活」がネットで話題になった。「今、IS01が0円で手に入る。SIMカードを抜いて動かせば Android 端末が月額8円で運用できる」と話題になった(なかなか8円では思うようにいかずSIMカードを挿した人もいるみたいだけど)。

まぁ、8円生活は別によいとして発売当初から秋葉原での惨状や販売状況がピックアップされていた。相当な在庫を抱えていたんだろうね。それを0円で放出して販売店によっては「売り切れ」になってちょっと祭りっぽくしてから、「OSはアップデートしません」の告知はいかがでしょう。

IS01の対応にどうして僕は怒ってるのだろう。使ってないからどうてもよいはず。実際、別に僕が怒ったところでどうなるわけでもない。自分の怒りを分析したら怖いからだと認識した。現時点でのauの対応は最低と僕は評価している。

でも僕も他者へ同じように振る舞っているかもしれない。それに気づかないことが怖い。 いくら周囲に対してオープンマインドでありたいと願ってそのようにふるまえるよう努力できたとしても、他者から指摘していただける機会は少ない。

自分が弱いと自覚するのは怖くない。自分が無知であること、自分が気づけない状態に陥っていること、それが怖い。