diary

左右

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2010.12.13 雨

朝から曇っていて午前中に小雨が降り出してから夜まで雨は続いた。途中、やんだかもしれないけれど雲は低く空は暗い。空が暗いので部屋も暗い。時間の感覚が狂う。 MacBook Pro, Mac Book, Power Book G4 には時計を表示させていない。部屋にもない。仕事をする周りには時計を置いていない。まあラジオが時報を知らせるので必要ない。ラジオを聴かない時は時計のない過ごし方を気に入っている。

O先生のサイト制作。トップページの変更。日曜日に修正依頼のメールが届いた。サイトの完成が近づくと修正が増える。修正の頻度が高くなり細かくなる。類似傾向を観察していると通底している部分がある。サイト制作から経営者やリーダーの思考を学ぶ。

21:00から45分ほどO先生と電話。O先生とは緊張した関係を維持できていると僕は認識している。一切の前置きがない。お会いして”こんにちは”の次はトップスピード。時事ネタや世間話、一切なし。僕もしない。僕のプライベートや趣味を訪ねない。会えば議論、電話でも議論。先生は感情を露わにせず接してくださろうとしてくださっている。こちらも感情を排除して向き合う。失礼を承知で意見を申し上げる。先生は反論してくださる。反論に対するロジックを構成する。やがて折り合える地点を探す。いつも探せない。探せなければしこりは残る。次にお会いすればしこりは消えて再びトップスピード。この1年のサイト制作はその連続。一方で非合理的でビジネスライクからかけ離れた気遣いを持っていらっしゃる。僕が開業してからずっと気遣ってくださった。だから今回の制作はそのご恩返し。深謝。

躰の感覚を大切にしたい。1日2食の生活を続けていた(何度か書いてきた)。今は2.3食ぐらいかな(2.3食から2.2食へ減らしている最中)。30代の前半、体重が年々500g-600gぐらい増加していると判明した。63kgオーバー。10年後、15年後の体重を計算した。なぜ3食食べているのか、と気づいた。激しい空腹に襲われて食べる、わけじゃない。時間が来たら食べる。疑わずあたりまえのように。出されたものを。そんなスタイルに疑問を抱いた。本を探し都合よく解釈した。結果、3食をスクラップして2食のライフスタイルをビルド。

躰の感性を大切にしたい。でも、”まだの10乗”だ。疎かにしている。感性は鈍い。”大切”のとば口に立って気づいた。言葉が世界を切り分けるということ。躰は世界を切り分けない。今目の前で起きていることに対して躰が反応する、言葉が目の前で起きていることの意味を考える。なんでも後者が先ならば危険。後者に慣れてしまうと即死を迎える機会があると想像する。

表のサイトのレビューに書いた小林秀雄先生のエピソードが大好きだ。「一食たりとも不本意なものは口にせぬ」という感覚。ステキです。僕にはとうていできないけど、いっしょにごはんを食べたい人がいたらそんな気分になる。

「左右の感覚が悪い」という方がいらっしゃる。メールでその文章をはじめて拝見したとき何のことかわからなかった。今でも理解できない(批判的なニュアンスじゃありません、おどろきが強く理解したいのに理解できないもどかしさってニュアンスかな)。おっしゃる意味は、「右と左がたまにわからなくなる」という感じだろうか。そもそも「わかる」とは何か? って奥が深いので「右と左がわからない」と表現するのはおかしいかもしれない。とにかく、僕自身が感覚を共有できないのでとても興味深い。

でも、世界には「左右」に相当することばを持たない言語がある。「前後」もだ。数詞もだ。正確な数の名前を持たない言語がある。1と2までで、あとは多い量、少ない量の使って表現する。

今、この文章を書いている空間には無数のモノがある。モノとモノを2点で結んだとき、2つの位置関係を言葉が区分けして整理する。右側にあるGR DIGITALから左側にあるiPhoneまでの位置と距離。右と左がない言語はどう記述するだろう。

言葉で知りたがる。言葉で聞きたがる。言葉で尋ねたがる。言葉を自在に操作できるから言葉が他者へ接近する。他者への疑問を言葉で回答してもらえたら、知った人、聞いた人、尋ねた人は「解答」と受け止めて満足できる。言葉が他者を深く傷つけたとしても。

躰で知り、躰で聞き、躰で尋ねる。躰で待つ。でも躰はそんなに自由でも自在でもない。

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