陰処

2011.08.04 晴れ

ども、イオンの火曜市の歌を覚えたくてYouTubeを視る”中の人”です。

「君には嘘をつけない」をひとりでこっそり聴いちゃいかんな。プルプル。電車の中、トイレの中、スーパーの中、押し入れの中、中の人の中、エヴィリウェア(vとrの発音を醸しだしのです)。iPod Touchのイヤホンがタレコミはじめたら脳のCPUが100%稼働してアーカイブを検索、ヒットした映像をリストしてリアルタイム編集しながら再生して、涙腺のポートを開くように指示。で、ほーうーすーい、はーじーめー。

斬新に思われたいから力む。放屁あれどもエスプリでず。同工異曲。昨日書いた内容と正反対の内容をたくらむも我が手はいつもの文字を自動入力。「へーんしーん」はアリでも「へーんじーん」はなしだろうとオートマンが作動。それはないか。結局、視点がひとつ、あってもふたつ、導き出される思案が平均、文章が平凡、みごとな三拍子がそろっているからつまらない。

鶏肉のミンチを買ってきた。250g。味噌を小さじ1と1/2。ショウガ汁小さじ2。ボウルのなかでこねこね。一口ぐらいの大きさで10個の平らなつくねをひねりだす。で、のりにぬってフライパンで焼く。できあがり。あとはいんげんとしめじを塩と胡椒で炒める。お皿にそえて卵豆腐とご飯で夕食をいただく。我ながらうまい。お腹いっぱい。

豚と鶏のニオイをかぎながら料理する。屠殺シーンを一瞬だけフラッシュバックさせて脳のなかで一人SMしながらありがとうございますの拝み。ヴィーガンやそれに近いベジタリアンは工夫を重ねていらっしゃるのか。あるいは食を生命維持のシステムと分析して口にはこぶ程度でしょうか。わからない。知り合いにはいない。隠れの方はいらっしゃるかもしれないが。

レノボのAndroidタブレット2機種と周辺機器を写真レポート を読んではじめてAndroidタブレットがほしくなった(iPad 2があるので買いませんが)。システムがAppleなのでiPad 2のほうが便利で楽だから買ったけど、システムが WindowsやLinuxならこれでよいなぁって印象。とにかくタブレットは自分のライフスタイルには便利。PDFや本を読む, ネット, メール, Evernote, Twitter, Facebookもこれですませられる。DVDからリッピングした動画やほげほげはAir Video経由でみられる。入力系のタスクが少なければ充分。

ワイヤレスキーボードを接続して入力系システムを構築できる。ただ、それならMacBook Airかネットブックでまかなったほうが効率的な感じ(MBAとネットブックを同列に書くなって怒られそうだけど)。

イギリスかアメリカの報道官がコメントしている映像でiPadを膝の上にのせている記者がたくさんいた。どっちの国だったか覚えていない。なぜiPad? ノートPCが持ち込めないらしい。保安理由かと思いきや、キーボードを叩く音がうるさいからだって。なるほど。ソフトウエアキーボードだと音がしないからタブレットはOKなんですね。

英語圏だなぁ。日本語だと同じ規制はムリっぽい。iPhoneやiPadでは手書き認識ソフトの7notesがあって評価も上々みたいだ。会見のメモをそれで記録している記者はいらっしゃる? どうでしょう。やっぱり変換効率は低下すると想像するから長文は難しいのでは。

正法眼蔵随聞記 三 十 今この国の人は

正法眼蔵随聞記 ちくま学芸文庫 P.191

数年前、「見える化」が平積みされた。“見える化-強い企業をつくる「見える」仕組み” 遠藤 功 を発売当初に読んだ。すでに手元にない。内容も覚えていない。わかりやすいなぁって印象だけ残っている。いまでも取り上げられるかもしれない。否定する人はいるだろう。やってみたらとぼくは思う。

「見える化」で注意すべき点がある(内容を覚えていないので的外れかもしれない)。それが三の十に記されていた。

見ていない場所と時間。見られないじゃない。見えないでもない。人は「人の見ていない場所」で何をしているか? 人は人の見ていない場所で陰処もかくさず礼を失する。性悪説ではない。人はそういうものだと思う。人が「人の見えない場所」でふるまう。そのふるまいを受けいれられるか。責めないか。

タームになっていなかったシステムを「見える化」にまとめて表現した能力へ敬意をはらう。システムが「わかりやすい単語」になった瞬間、造語を産んだ人から単語は独立する。ひとりで歩き、受け手は平仄を合わせられるよう解釈して援用する。わかりやすい単語の認知度は平均値へ向かう。平均値は造語を産んだ人の意図をもう失っているかも。

「見える化」は共有ではない。(“それ”を見ることは不可能に近いと思っているけれど)見られない存在を探す力を育てるプロセスだとぼくは思う。

また同工異曲。