今案

2011.08.27 晴れ時々雨

日中の蒸し暑さが続く。夜間は過ごしやすくなった。時より吹き抜ける風が涼しい。もう少ししたらひんやりと感じられそう。第四十一候、天地始粛。そろそろラジオから秋雨前線が聞こえる。あとに続く「大陸の冷たい空気をはらんだ高気圧」は呪文のよう。山間に住んでいらっしゃる方のブログを読んでいると、秋の気配を強く感じる。

魚売場に鯣烏賊。なんと一世帯当たりの魚介消費量で、烏賊は鮪をおさえて鮭と首位争いをしているらしい。知らなかった。日本人がそんなに烏賊好きなんて。なかでも漁獲量の7割は鯣烏賊。鯣烏賊の天ぷらにマヨネーズをつけて食べる居酒屋メニューがあって、それを好んでいらっしゃる方がよぎる。マヨネーズに七味がまじっていればなおよし。

体調が下降気味。夏の終わりに夏バテがやってきたか。腰痛プラス頭が痛い。頭がヘン。

14:00まで仕事。手を動かさず。08/26(金)、15:00からF先生と打ち合わせしたので、内容をまとめる。今後の打ち合わせを検討。翌日(日曜日)、まとめたテキストをwikiにアップ。

そのほかに、もうひとつ、心配な出来事が起こったので、それについて考えをめぐらせる。

何を見極めてどのような手を打たなければならないか?

待ってはいけない。「待つ」という言葉の解釈と行為の扱い方を間違えたら結果を生み出さない。動かなければならない、やるしかない、そんな情況がまちかまえている。

15:00前に京都へ。伊勢丹で母親の誕生日プレゼントを購入。夕方から天満橋へ。

18:00から天満橋でK先生とお食事。新快速に乗っていたら、車中、雲行きが怪しくなってくる。おまけに電車が遅れている。間に合わないかもしれない。イライラ。イライラしたらダメ。どうにもならない。ゆったり本でも読んどけ。イライラ。ダメ。落ち着け。イライラ。車中、その繰り返し。胆力なき小心者め。

大阪駅から東梅田駅まで雑踏を蛇行。スペースを見つけてそこへ小走り。早歩き。歩きながら次のスペースを見つける。ヨシ、小走り蛇行。スペースで早歩き。小走り蛇行。身体能力が著しく落ちたもんだな。

5年前なら人の間をスムーズに駆け抜けられた。対面、お互いどちらへよけようかなんて迷わない。こっちが右、相手は左、こっちは左、相手は右、ってアノ「微妙なオッチラヨチヨチ」のバツ悪いすれちがいがふえた。昔は、こちらが先を取ってかわしていた。後ろからの追い抜きもドタバタしなかった。

17:56天満橋駅到着。間に合った。油断した。方向音痴が発症。出口を間違えた。目的地は徒歩約2分なのに4分以上かかった。18:03に到着。ふぅ。クラシックラガーの瓶ビールが美味。最近は生よりも瓶を好んで飲む。それかウィスキー。それ以外の酒は飲まなくなった、否、飲めなくなった。

21:00まで中瓶を4本ほど飲んだ(さだかでない、ひょっとして6本?!)。よく飲んだ。ひさしぶりに先生とゆっくりお話できて嬉しかった。先生もいつになく饒舌で喜んでくださったご様子。

なんでも自分のことだと思える。誰かがしゃべっている内容を、「あっ、それは私のことを話している」や誰かが書いた文章を「あっ、これは私のことだ」と受けとめる。プラスマイナスどちらでも自分のことと受けとめて、プラスなら喜び、マイナスなら反省する。他方、思い間違えたら被害妄想とリンクする。プラスなら疑い、マイナスなら悲嘆にくれる。

思えると思い間違いのバランスをとりたいんだけど、いかなるときも思えると思い間違いが、ちょうどつりあっていない。さらに、そういう自分を私は弄ぶ。なんでも自分のことだと思える、とこまでは思える、実際に思う。でも、それは思っているだけ。プラス、マイナスへ針がふれて、針を見ながら一喜一憂している自分を私は堪能している。堪能している私の様子を他人に眺めてもらって右往左往してほしい、という願望を持っている。

自分流儀の考えがはじめからあって、それにマッチしない言動は、プラスマイナス関係なくスルーしてる。だから動かない。

いまの私は自分をそう観察している。

正法眼蔵随聞記 二十の(一) 治世の法は上天子なり

正法眼蔵随聞記 ちくま学芸文庫 P.223

上は天子から下は庶民にいたるまで、それぞれおのおの、なすべき役目がある。その役目にしたがってなすべき仕事がある。役目と仕事から人が離れたとき、世は乱れる。地位と役目はぴったりくっついている。地位にあらぬ者が役目を担おうとすれば生活は安らかでなくなる。

二十の(一)の最後は、「戒行律儀に随ひゆけば、自然に身安く行儀も尋常に、人目も安きなり。ただ、今案の我見の安立をすてて、一向仏制に順フべきなり」とある。

先の自己観察の答えはココにある。すでに書かれている。なのに、きのうきょう考えついた自分一個の考えにしがみく。