親疎

2011.09.21 台風15号通過

台風15号が通過。前日からサイトの台風情報をチェックして予想進路と中心気圧や暴風域を確認。近畿に再接近する前に940hPaに更新された。数値では12号より強い(正しい表現ではないと思うけど)。

09/25,09/26は東京。天気が心配。どうなるか。

こういうとき、日本企業の愚鈍を感じる。12号の時は痛感した。警報が出ていないからかもしれないが、未然の意思決定をくだせない。否、意思決定が欠如している。結局、警報が発令されるか、周りの会社が終業時間前の帰宅を促すと、「では、私たちの会社も」と横に並ぶ。その頃には電車が止まっていて、結局、従業員を夜半に帰すようになる。

東京のある中小企業では、その日、社長はじめ取締役が社におらず、社長が14:00前に現場に連絡したところ、現場の判断ですでに全員が退社した、と社長がおもしろおかしく書いていらっしゃった。ステキな会社だな。

08:30前に列車に乗って、大阪へ。M先生のスタッフの方々と個人面談。10:00スタートの12:15終了。12:40から院長先生に結果を報告。責務を果たした満足と、自分自身に対する怒りと情けなさが、入り混じった己のなかの得たいの知れない感情を処理できなくて、午後から自己コントロールできなくなった。餓鬼の自分。

餓鬼のついでにいえば、次は何をしようかとよぎる。「しようか」なんて選べる立場じゃない。昨年のハローワークでの紙が現実をちゃんと提示してくれている。

15:00に帰宅後、ずっとかかっている医療費控除の制作をはじめる。が、まったくダメ。集中できない。それを言い訳にアイデアが浮かばないと自己弁護。ホント、今回の制作は悩む。一言に集約すれば、「何を」が目につけば手に取るだろう。それから読み始めるだろう。そして、関心のスイッチを押す、ちょっとしたきっかけになるだろう。

夕食はセブンイレブンでお弁当。ふんわり卵のオムライス、デミグラスソース。とてもおいしかった。自己評価では、セブンイレブンがお弁当の原材料や味に注意を払っている。それ以外のコンビニではお弁当を買わない。パンも買わなくなってきた。

人によって難易度は違うけど、私の場合、禁煙がもっとも簡単で、次がダイエット、次に禁酒。もっとも難しいのはカフェイン断ち。タバコはあっけないほどすぐにやめられた。体重は18ヶ月かけて8kgほど減らした。減らす行為は難しくない。カロリーと栄養のコントロールに難儀した。爾来、カロリーには勝手に目が向くようになった。禁酒は難しいかな。たぶん自分の感覚ではいますぐにでもやめられそうなんだけど。カフェインはもうあきらめようかと思うぐらい。だめかなぁ。

正法眼蔵随聞記 四 六 唐の太宗即位の後

正法眼蔵随聞記 ちくま学芸文庫 P.249

「然レば今の学人、人には色に出て知ラれずとも、心中に上下親疎を別たず、人のためにはよからんと思フベキなり。大小ノ事につけて、人をわずらはし心を傷す事有ルベカラざルなり」とある。耳が痛い。あたりまえは、平均的なふるまいから少しずれた点に位置しているから難しい。

自分を筆頭に人はこわい。二人でいるときとみんなでいるときでは言動が異なる(あたりまえなんだけど)。顔にでる。二人の時は笑顔で恐れ入り、みんなの前ではさげすむこともあったり(主観的な妄想なんだけど)。

会計事務所でお世話になっていた頃、賢い人になった錯覚があって、いまからおもえばかなりえらぶっていた。いま、私がむかしの私に帳簿を依頼したらキレる、いまの首相が1年で辞任する予測よりも確実に当たる。

知性の高い集団に所属したら自分に知性が備わっていなくても、知性が出力した情報をたくさん保存してある。情報を出し入れできるようなれたら自信がつく。そういう自信は、他者に害を与えないから持ってよいと思う。

ただし自信といっしょについてくるのは、区別だ。区別は、頭の中で引いた境界線を顔に出力する。