diary

自解

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2011.09.30 曇時々雨

大津パルコ

*RICOH GR DIGITAL II *28mm f/2.4

べったりした朝の匂いが、立体的になってきた。8月ではかぎ分けられなかった匂いがまじっている。乾いた空気が視界に入っていない何かを鼻腔へ運ぶ。散歩で数分ほど歩いたら甘い香り。匂いを色づけできたらオレンジ色のひとすじの帯が空間を漂っているでしょう。金木犀。とても甘い香り。金木犀の後ろに銀木犀。

個人面談は自分のバイアスを修正してくれる。ミーティングを観察する。各自の言動はデータとして蓄積される。データにもとづいて分析しているようで、願望や期待がこめられている。あるいは良い悪いで判定してしまっていたり。

面談では思わぬ方向へ話が及ぶ。思わぬ方向へドライブする起点がある。起点をその場で判断するしかない。判断したら思わぬ方向へドライブを続ける。やがてはじめて聞く意見やクールなアイデアを伺える。ミーティングでは伺えない。それが「本音」である、なんて言う人がいたら私は賛同しない。人間はそんなに単純ではない、と思う(ようにしている)。

新しい意見やアイデアは、私のバイアスを修正する。思い込みを書き換えてくれる。結果、人物像を書き直し、関係の濃度が変わる。親しくなるのではなく、真正面から見ている家の側面の一部を知ったような感じ。親しくなるとは、玄関を開いて招き入れてもらえること。

個人面談の醍醐味は、「私はそんなことを考えていたのか」と相手の方が感じられたらと願う点である。めったにそんな瞬間は訪れない。偶然にも、「今日、お話して、そんなことを考えていたのかって思いました」と吐露される時がある。自己満足に浸れる瞬間だ。

19:00からM先生のミーティングへ。大阪駅で途中下車してヒルトンの5Fの本屋へ。探したい本を検索してビジネス関連の棚に向かう。気づいた。数年前からビジネス書といわれる本を読んでいない。

書架にあったビジネス関連の書籍は9割処分した。約30冊、手元に残っているだけ。これらもいずれ処分しそうな気分だったけど、本屋の棚を見て反省した。ついていけてない。まずい。

20:00にミーティング終了。よいミーティングだった。自ら調べて発表した内容は、知識からやがて発酵すれば知恵にかわる。役立つと思う。すぐには役立たなくても、仕方を知ったらあとは続けるだけ。

正法眼蔵随聞記 五 一 学道の人自解を執する事なかれ

正法眼蔵随聞記 ちくま学芸文庫 P.276

「学道の人、自解を執する事なかれ。縦ひ所会有リとも、若シまた決定よからざる事もあらん、また是レよりもよき義もや有ラんと思ウて、ひろく知識を訪ひ、先人の言をも尋ヌべきなり」の教えは何度も読んでも読み足りない。

自分の悩みを複数の人に相談する人がいる。その人にとってはそれほど深刻なんだろなと思う。複数の人に相談すれば、人数分の意見にアクセスしているはずで、意見の処理方法とプロセスに興味があるから観察する。

あくまで皮膚感覚の結論から書くと、確認作業かなと思う。相談する前から解答に近づいている自分なりのぼんやりした感触を持っていて、モヤモヤを複数の人に確認した後、モヤモヤの輪郭をはっきりさせてくれる内容を話してくれた人の意見を採択していると推察している。モヤモヤの輪郭をさらにぼけさせたり、モヤモヤからほど遠い位置の意見を採択する確率は低くそうだ。

自解からの脱出は、難しい。居心地がよい場所から出ようなんて思えない。自解から脱していたと思ったら、まだ殻のなかだったって気づいたときのあのショックはほんとにイヤだな。

相談に対して「考えたようにしたらよいよ」と言う回数が増えた。自分の感覚に従って相談者の知性を信じている。なかには、「別の人にも相談しているだろうな」とはじめから感じられるときはスルーする。私見を素直に申し上げたら、解答から遠い位置の別解を提示する確率が高い。

別解を提示されたら非効率だろうし、お互いの時間がもったいない。その時間を「悩む」に使用するほうが、効率的で少しでも早く問題を解けると考える。

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