diary

錬磨

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2011.10.13 晴れ

ルールは静かにゆっくりと確実に変わってる

18:30ごろ、空を見上げる、までもなく月が目に入ってきた。丸い。とても美しい。30秒ほど立ち止まって眺める。くっきりした輪郭。低い位置に浮かんでいる。40分歩いて次に見た時の位置はさっきより高く、霞んでいた。人が法則を発見する前から存在する緻密で精確な運動。

寒露を迎えてもう少し冷えるかと思いきや日中はそれほどでもない。過ごしやすいが少しバタバタすれば汗ばむぐらい。今の時期の空調は面倒なのか、場所によっては室内が蒸し暑い。第四十九候、鴻雁来。零余子の塩ゆでがうまい時期。家で食べるほどではないのでお店で味わえたらちょっと嬉しい。

東京へ行くとき、新幹線か高速バスか悩んだ。十年前なら夜行列車もあった(と思う)。伊丹へのアクセスがよい地域に住んでいたら飛行機も選択肢に含まれる。高速バスの料金は、新幹線の半額から2/3ぐらいまでで構成されている。

最新の技術が最速と最短をもたらす。単一へ向かう。未来は新幹線を鈍行にするだろうし、そうなれば大阪-東京間を30分で移動できる飛行機が開発されるでしょうかって専門家のお話を聞きたくなる。あるいはもうその頃には、数百人の単位で空中輸送するのではなく一人一台の飛行物体で移動しているのかしら。

それが豊かであると言う。その「豊かさ」に同意できる。他方、飛行機、新幹線、夜行列車、高速バス(規制監視体制の問題は残っている)など、料金と時間とサービスのバランスから自分にとって最適な移動手段を選べる環境を豊かであるとも思う。選択肢が多い環境が豊かである。

効率とモノカルチャーの相性がよい。経営の効率化は、ダイバーシティを受け入れられるほど寛容ではない。組織の規模が小さくなるほど受け入れづらい。経営者のマインドが反映されやすく、ファイナンスの容量が決まっている。移動手段は「鉄道」に限定され、鈍行か特急か新幹線かの選択肢がある。バスや飛行機までは選べない。そこまで広げると経営者や周りの人たちの好き嫌いが影響を与える。良い悪いでない。そういうものなんだと思う。思うから経営者の前で安易に「多様性」を口にしたら失礼である。

正法眼蔵随聞記 五 四 嘉禎二年臘月除夜

正法眼蔵随聞記 ちくま学芸文庫 P.284

三十九歳の懐奘禅師が首座についたときの説法。ため息。三十九歳、同い年。「ひとつ」を徹底的に掘り下げる、探し求める人の滋味があふれでている。

「玉は琢磨によりて器となる。人は錬磨によりて仁となる。何の玉かはじめより光有ル。誰人か初心より利なる。必ずみがくべし、すべからく練ルベシ。自ら卑下して学道をゆるくする事なかれ」とおっしゃる。はじめから光っている玉はないし、すぐれたはたらきをする人はいない。

自ら琢磨して錬磨しなければならない。そう理解している。一方で、私が誰かを磨いてあげなければならない時期もあるんだろうか(べつに上から目線の話ではなくて…..)?

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