三覆

2011.10.27 晴れ

今年秋一番の冷え込みか。薄暗い部屋でカーテンを開けて日の出を待つ。徐々に空が明るくなり、雲がない秋空。空が高い。スッとする。ラベンダーに水をやろうとベランダへ出てブルブル。 おぉ、さぶ。

“あの人の声はなぜ魅力的なのか ~惹かれる声と声紋の科学~ (知りたい!サイエンス)” 鈴木 松美 によると、魅力的な声の人は腹式呼吸? 腹式発声? ができているらしい。腹から声が出る。どんな感じ? わからない。調べてもイメージがわかない。身体がピンとこないからしょうがない。YouTubeにはたくさんアップされている。

20:00以降は食べ物を食べないようにしている。寝付きが悪くなるから。夜からミーティングへ参加して帰宅するとだいたい21:00や22:00以降になるので食べない。そんな日は18:00ごろにおにぎり1個だけ食べておく。帰宅後、どうしてもお腹がすくときはスープを飲む。

で、思う。空腹の睡眠はよい。よく寝られる。寝起きもよい。どうしてかは知らない。やってみたらよい感じなので続けている。睡眠は一日の約30%弱の時間を費やし、意識を失っている。だから寝付きが悪かったり眠りが浅いとなんだかなぁって思うようになった。20代はまったく感じなかった。4,5時間の睡眠と日中の居眠りで充分だった。いまはそうはいかない。いかに食べないかといかに寝るか。

“なぜ、社員10人でもわかり合えないのか” 日経BP社 では執拗に「なぜ?」と問われる。朝礼は30分近くかかったりする。明快で具体的な解決策が出てくるまで「なぜ?」と何回も問われる。なぜ? なぜ? なぜ? なぜ? なぜ?

ある問題が起きた。全員で問題を課題へ変換する。そのとき気をつけないといけない。課題は、即座に実行できる具体的な行動として表現されているだろうか。

極端な例だと、課題はコミュニケーションである、なんて意味不明な文章を記録している。また、次から気をつけるようにします、とか、対策を考えてます、などの言い方がある。この言い方は、ミスを謝罪するひとつの形態であって、解決策を表現していない。たぶん、考え続ける人はいるだろう(そして考えただけで終わるケースもある)。個人はいつでも好きな時に考え続けられる。

組織はいつでも好きな時に考え続けられない。いまここで着手しなければ、問題を課題へ変換して解決策をひねり出す機会は訪れない。全員が解決策を徹底的に理解して実践できない。

だからみんなのいるまえで、5W1Hにしたがって、「なぜ?」をくり返す。「今この場」が終わった瞬間から実行できる策を出す。

朝礼の30分でアイデアを出せない人は残れないだろう。「なぜ?」の訓練を受けた人は、「問題発見→課題認識→解決策」の視点とロジックで現場に従事して観察していると想像する。課題の解決策を30分で出せなければ、そもそも問題の設定が間違っているか、問題を認識できていないんだ。

正法眼蔵随聞記 五 八の(一) 三覆して後に云へ

正法眼蔵随聞記 ちくま学芸文庫 P.303

長い。約3ページ。一番長い部類にはいる。

“「三覆して後に云へ。」と云フ心は、おほよそ物を云ハんとする時も、事を行はんとする時も、必ズ三覆して後に行フべし。 “とおっしゃる。すべて物を言おうとする時も、事を行おうとする時も、必ず三度考え直して後に、言ったり行ったりすべきである、という意味。

自分はそんなに考えていない。思ったことを口に出してしまう。今回の教えは強烈。では、三度も何を考え直す?