気づいていないことに気づけないと気づかせる

2012.01.29 晴れ

今朝はMC Lyte ft. Missy Elliottから”Cold Rock A Party(Bad Boy Remix)”でスタート。90’s club musicは大好きですね。オムニバスローテーションで聴く。

姿形がきれいな鯛を久しぶりに見かけたのであら炊きを食べたくなった。目利きを知らないのに姿形がキレイと判定できるのか? 新鮮そうなセロリをみかけたので焼きそばにいれて食べてみたら美味。目利きを知らないのに新鮮そうなと判定できるのか?

11:00前に出発。12:00大阪駅に到着したらF先生から入電。日本橋の待ち合わせをApple Store 心斎橋へ変更しませんか? とのご連絡。即座にOKして踵を少しだけ返して御堂筋線で心斎橋へ。どうやら先に到着したみたいなのでiPad 2をさわりながら待つ。5分ほどしてF先生がお越しになってiPad 2をご購入。

その足で日本橋のパソコン工房へ。大阪国際女子マラソンの観客が並びはじめる。脇目も振らずすたすた歩いて日本橋へ。

パソコン工房でお目当てのA4 15inchノートを探す。在庫なし。ショック。二番目の候補も在庫なし。よく売れとるか、ジャストインタイム方式か、さてどっちだ。代替のA4ノートをかろうじて探し出して購入。

二つをはしごしてデザインとスタッフの所作のよい勉強になった。Apple Store 心斎橋の洗練、パソコン工房の猥雑、それぞれの”らしさ”が表現されていてどちらも好きだ。

お買い物をすませて先生にランチをごちそうになる。ランチで少しお話しを伺い、最近の自説を講じた。生意気を承知で申し上げてみた。

ヒントは“妻を帽子とまちがえた男 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)” オリヴァー サックス, Oliver Sacks“火星の人類学者―脳神経科医と7人の奇妙な患者 (ハヤカワ文庫NF)” オリヴァー サックス にある。脳の右半球や左半球に障害が残った人や他の障害を抱えた人が登場する。いずれの症例もページをめくるたびに吃驚する。読みながらパターンを抽出して一言でまとめる。

「気づいていないことに気づけない」

そうまとめられる。目は見えているけれど脳は見てない。妻を帽子とまちがえる、って巧みなレトリックであるけれど、実際に間違いを気づけない。

この構造が私にもあてはまる。それがいま考えているコトだと申し上げた。

教育の本質は自学自習である、という言葉を好んでいる。内田樹先生がおっしゃっている。正確な引用ではない。教師は生徒の自学自習のスイッチが入るのを待つ。環境を整える。

自学自習のスイッチが入るプロセスを自ら認識できるのだろうか? 私の至らない点を他者が観察してくださっていたとして、その点を指摘してもらっても、何かしらの理由でその指摘を受け入れない。あるいは、指摘の中身に気づけない。

F先生の院内を観察していて、自学自習のスイッチが入る環境を整えるとしたら、いかなる要素が必要かと思い巡らせる。あるいは個々の方々に対して「気づいていないことに気づけないと気づかせる」にはどのように注意喚起すれば関心の「感度」が向上するか?

先生によると、“民主主義と教育〈上〉 (岩波文庫)” J. デューイ では、「みな関心を持っている」とおっしゃる。お話しを伺いそのとおりだと思う。その関心の「感度」を向上させたいと私はひとり勝手にわがままを申し上げた。そのために“デザイン思考” がある。

15:00ごろから医院へもどってiPad 2とノートPCの設定。16:30に終了。これで2/1からの新しいシステム管理のハードウエア環境を整備できた。さぁ進もう。