腐るべくして腐る

2012.04.13 曇のち雨

今朝は サニーデイ・サービス – コーヒーと恋愛 でスタート。ふと聴きたくなって聴くとコーヒーが飲みたくなる。コーヒーは大好物でスタバのボトル満タン×2は飲みたいけれど抑制。コーヒーを飲んで音楽のお話ししたいねぇ。

第十五候、虹始見。桜エビ。パスタとキャベツでウマし。粉モンでも美味。小さな物質なのにすぐれた栄養成分、健気。街の風景に目を向けると色のバリエーションが増えた感じ。春かな。

アルバイトの資料が到着。右半身がいままで一番きつい。30分入力しては5分休憩をリピート。痺れる。顎の調子もおかしい。身体がこわれていくさまを観察したらわかることが多々あってありがたい。壊れてみないとわからないのはおろかな証左である。とわかっているのにこわれないように手入れしているかと問われたら、していないと即答できる。自分に甘く、無頓着なのだ。

16:00前に出発。前日に読了した“悪童日記 (ハヤカワepi文庫)” アゴタ クリストフ に続いて“ふたりの証拠 (ハヤカワepi文庫)” アゴタ クリストフ を再読。列車の中で無我夢中。結果を知っているのに読みふける。圧巻のストーリーテラー。装飾をそぎ落として最小限の表現にとどめた簡潔かつ簡素な文体。その文体が迫る人間の条件。三部作から「本質」と「本当」を自分なりに探り出すだけでも充分な鍛錬になりそうだ。あっという間に大阪。

雨が降ってきたので徒歩を中止。最寄り駅で読書再開、読了。のどがカラカラ。500mlのミネラルウォーターを飲み干す。決して比較してはならない。対象をありのまま切り取とろう。そして、「今まで」を括弧にくくる。舞台の時代へ没入。舞台の時代から今は「ない」のだ。あるのは舞台の時代の「いま」だけ。没入しつつ冷静に観察する両義の視点。

19:00からM先生のミーティング。書記しながら観察する。書記から気づくことはたくさんあるし、声を聴いて疑問が浮かぶ。頭のなかに自律、主体、責任などの単語がよぎる。打ち消す。単語を前提に観察してはいけない。事実と意見を峻別する訓練。事実を説明できるもっともシンプルな構成を考える。直感は客観・評価・効率の3点を鍛えてから養われる能力だろう。

20:00終了。大阪駅の御堂筋口でみたらし団子5本購入。310円なり。

帰りの列車はほろ酔いの人と泥酔の人の比率が高い。あいにくの雨だけど夜桜見物の方々もいらっしゃったかな。代々木公園の花見の写真がネットで話題になっている。後片付けしないでブルーシートもそのままにほったらかしの写真やごみ箱にごみが入りきらずにイタリアのある街の風景みたいな様相になっている。あれが人の一面である。表か裏かわからないけれど、別の面もある。

それらに怒らず、倫理と精神と生活に目をむける。いかに不愉快な隣人と共に暮らし、いかに自分が不愉快の隣人にならないように形成するか。

眠っている人が多いから静かだ。車中、本を読む気分ではない。孤高と独善、達観と無関心の境はどうやって定義し、界面はなんだろう、かと単語をならべて遊ぶ。

他者と接していれば影響を受ける。ごくわずかであっても影響を受けると思う。が、誰かに対して、まったく影響を受けない、影響がゼロだと措定できたら、その人は私にとって存在しているかな? いまそのあたりで止まっている。