いくつかの自分の中のひとりが踏みにじられた

2012.04.26 曇時々雨

http://www.youtube.com/watch?v=KhqX_ob33Dg

今朝は、”かの香織 – 青い地球はてのひら”でスタート。懐かしいなぁ。飛行機苦手なんだなぁ。股間がキュンキュンするんだなぁ。ストライクゾーンの声だなぁ。灰になったらあの桜の木の下にまいてほしいなぁ。迷惑だよなぁ。

09:30前に京都出発。特急から普通列車を乗り継ぎ舞鶴へ。11:00到着。先輩と待ち合わせ。先方へ移動。先方とは年に1度お目にかかる。経営者からお褒めの言葉をいただき感謝。そして値上げをおっしゃっていただき吃驚。自分の能力が評価されてフィーへ還元されるのは仕事人としての矜持をもてる。

B/SとPLを見た時の数字の感覚は多少鈍ってきた。反面、経営者の視点で数字を吟味できるようになってきたと思う。悪く言えばおおざっぱになった。数字を精査するポイントがかわった。経営者は数字の見方を知っている。もし知らなければ取り返しがつかない打撃を受ける。そいういう経営者を見聞してきた。

経営者はアイデアの抽斗をいくつも持っている。その抽斗の中に数字が入っているかどうかだ。

経営者は、幹部の行動にはがゆい思いを重ねる。数字が入った抽斗をいくつも持っている目が映し出す像と現場の風景とが常にずれているからだろう。ずれているのが正常である。外部の人間は幹部の方々を活躍していらっしゃると評価しても、経営者は満足しない。微に入り細をうがつ。

思いつくアイデアを次々にぶつけてきて外部の人間の評価を仰ぐ。数字を確認する。あの手この手で高度な知識を備えて専門家の首を縦に振らそうとする。そして、専門家が提案したくなるような雰囲気を醸成する。人に役割を担わせる能力がきわめて優れているんだ。

帰りは先輩の車で地元までご一緒させてもらい、もうひとかた加わりお相伴にあずかる。時間を忘れて時に大声で笑い、話が話であるから、時に声を潜めて毒気を共有し、身体の垢を洗い流す。痛快。毒気を多分に含んだ話であっても物言いと口調で毒は薬になる。お店は何度目か。たぶん5,6回目。ほんとうに美味い。お土産まで持たせていただき恐縮するばかり。

いくつかの自分の中のあるひとりが非礼なふるまいに接したとき、ひとりは沈黙を貫き、別のひとりが変わって冷静に応対する。非礼な扱いを受けたことによる怒りはない。たとえあったとしても怒りを相手に悟られず、さらにもっと悟られてはいけないことがある。いちばん悟られててはいけないことをひた隠すのが難しい。五感を含めて何かしら表出しているから。

そういえば、ゴッドファーザーにこんなセリフがあった。”友は近くに置け。 敵はさらに近くに置け。 “