4時間の場所代は180円

2012.05.03 曇時々小雨

JRには大都市近郊区間がある。旅客営業規則第156条第2号に規定された区間(参照)。関西圏にも複数ある。公認の移動方法らしい(素人が断定しちゃいけないかな)。

僕は列車の中だと集中して本を読める。以前にも書いたかもしれない。本を読むために列車に乗りたい衝動にかられる。だから試してみた。

11:00すぎに最寄り駅から隣の駅の切符を購入。180円。回数券はNG。で、米原経由近江塩津行の新快速へ乗った。カバンのなかには“スティーブ・ジョブズ-偶像復活” ジェフリー・S・ヤング, ウィリアム・L・サイモン 。思った通りページがすすむ。ただ、前に座っていたおふたりがLの世界だったのでやや気になったけれど。僕の価値観はいまだ前近代的ということか。

米原駅に到着。ここで列車を切り離す。12両編成の8両は米原駅止まり、4両は近江塩津行き。子供たちといっしょになって切り離しを見た。めちゃくちゃおもしろい。ちなみに鉄道ファンではない、撮り鉄でもない、いや、ほんとに。

ただ子どもの時にまったく関心がなかったものに、30代後半から妙に目がいきはじめただけである。星座、天体しかり。花とか。だから名前や仕組みをまったく知らない。見ているだけ。

そのまま近江塩津まで行くとあっけないので、米原駅で下車。米原駅の立ち食いそばで昼食。

おばさんひとりが立ち食いそばと駅弁の両方をさばく。大阪だとありえないスロースピード。みるみるうちに立ち食いそば屋に列ができ、注文できないみなさんは苛立つ。休日のホームがなにやら殺気立っていた。

天ぷらそばを食べて、駅舎を見学。SLの広告が目にとまった。期間限定の運行。残念、乗れない。米原駅から出発するので姿は見られる。1時間待てばだけど。どうしようか迷っていたら駅にやってきた。事情は知らない。入線して点検しているのかな? 撮影。5分ほど停車してまた車庫へ戻った。車庫へ戻る途中に白煙が黒煙(正確には濃い灰色)に変わった。渋い。一目見られてよかったぁ。

それから長浜駅行きへ乗り、近江塩津行きを待つ。読書が進む。そして近江塩津行きに乗り、到着後湖西線に乗り換え。5分待ち。絶妙の接続におどろいた。一台逃せば一時間後。近江塩津駅は「無人駅」に近い状態。つまりどういうことか、ああ、のんびり過ごすこともできなくもない、って書けないからご想像におまかせします。

近江塩津駅は肌寒く時雨れていたのでのんびりするのはまたの機会に。結局、5分待ちで湖西線に乗車。ゆったりまわって約4時間。おかげで読了できた。帰りは隣の駅から歩いたので移動料金は180円。

今度は、もっと大回りしたい。草津 – 柘植 – 木津 – 奈良 – 高田 – 和歌山 – 天王寺 – 京都 と「一周」できるらしい。そうなると時刻表必須でしょうね。一回り小さいと奈良から天王寺、あるいは木津から京橋か京都というルートもある。あと、兵庫方面も。