油断したから太った

2012.07.04 晴れ

今朝は 小島麻由美 – 夏の魔物 でスタート。スピッツのカバー。声が好き。声と夏のイメージが自分のなかで一致した。僕の嗜好のなかで占める割合のうち声に比重をおいている、とようやく認めはじめたこのごろ。

F先生の資料制作。自費の治療計画で使ってもらう様式を仮作成。ソフトウエアの開発会社は、治療計画に関連する資料を作成できるソフトを開発しているけれど、使い勝手や出力用紙の美しさまで追求していないんじゃないかな。デザインの設計まで指向した自費診療用のソフト。作成しながら悩む。難しい。

F社が社名変更するのでサイトをリニューアルした。ドタバタの駆け込みで作成しなければなかったので、フレームワークをそのまま使った。一週間ほど睡眠時間を削ってふらふら。フォントや配色など見た目を改良したぐらいであとはほとんどフレームのまま。それでも僕が作成した旧サイトより「いまっぽく」できちゃっているから、もう自分の腕はだめだなぁって痛感。

今回のリニューアルの最大のメリットはレスポンシブ。これでPC, タブレット, スマートフォンのマルチデバイスに対応した。そのかわり、古いブラウザ(IE6, 7)の表示を考慮しなかった。サポートしていない。IE8からの設定。おかげで短時間で制作できた。

ただし細部に目を向けたらだめだめ。コードもダメダメ、画像処理の問題は残っている。あといくら閲覧できるようになっても、サイト構成のやコンテンツの設計は手つかずだ。サイト構成やコンテンツは先方との打ち合わせがいるからこちらの一存であちこちいじられない。僕の方でできる箇所はこれから随時改良していこう。

情報はかわらないってイメージを持っていらっしゃるかもしれないが、そうではなく変わっていく。実際、サイトにアップされている情報と実体が乖離している現場はあるはず。通販やネットだけで完結するサービスをのぞけば、乖離は許容範囲だから情報を「更新」しないだけ。更新されない情報がネットで「定着」するから「情報は変わらない」と錯覚する。

さらに情報だけでなく、サイトの「見せ方」も変わる。新しい技術が開発され、仕様が改変され、そしてその時々の「見せ方」を作り出すから、同じコンテンツであっても「見せ方」を変えた方がユーザとうまく折り合える。

10年前のスーツを着たとき、鏡の前の自分をチェックして違和感が残った。ずっと残ったまま出かけて、周りのスーツを見たら氷解した。「見せ方」が古い。いまどきのスーツは身体に密着した「型」が多く、スリムに見える。ぽっちゃりした人もピチっとしたスーツを着ていたりする。

それにひきかえ僕のスーツはゆったりしていた。たぶんスーツ自体がファニーじゃなくて、スーツの「型」がいまの「見せ方」とミスマッチだから、認知が違和感を生じさせた。

70歳ぐらいのおじいさんがいまの「見せ方」にそったデニムとシャツを着ている姿を見ると、知覚が刺激される。老人は「ゆったりした服装を着ている」って思い込みがあり、その認知フレームを持って見た時と目の前の老人が着ている服装の「ズレ」が知覚を刺激して、自分の認知フレームを書き直す。ただし「着ている」と「着こなしている」は異なると思う。

「ズレ」が知覚を刺激して、自分の固定したフレームを書き換える。そういう更新作業がぼくのなかで頻繁に起こって欲しい。

夜、体重計にのって凹んだ。57.4kg。1.5kg増えた。体重を測定し始めて数年前から気づいたこと。冬は増えにくく、夏は増えやすい。これが一般論かどうか知らないが、僕の身体のリズムはそうなっている。夏場、油断して食べ過ぎるとあっというまに太る。冬と同じぐらいの質量を食べているつもりでも、カロリー摂取が多いのか、量が多いのか、あるいはほぼ同じ質量でも夏の代謝は低下しているか、複数の原因を想定してみる。想定しておしまい。そこから先の知識に興味ない。自分の身体で実際に試して自分のリズムを整えるだけ。