目をみて嘘をつく、なぜなら…..

2012.07.10 晴れ

http://www.youtube.com/watch?v=vyf1dyFuDn4

今朝は THE MODS – 激しい雨が でスタート。ウィンブルドン 2012でロジャー・フェデラーが7度目の優勝を果たしました。A・マリーは英国男子としては1936年のフレッド・ペリー以来となる76年ぶりの優勝はならず。フレッド・ペリーがテニスウェアをデザイン(当時のゆったりしたウエアからぴったりしたシルエットへ)して売れに売れ、やがてフレッド・ペリーのブランドが確立されモッズへと発展。モッズはいいですなぁ。

第三十一候、温風至。梅雨空の雲間から注ぐ陽射しは強く風は熱を帯び、突出しは鱧、本格的な夏の到来。梅雨明けまであと少し。ししとうがうまそうだ。美味とともにロシアンルーレット(といえば不謹慎か)のような辛さのスリルを味わう。あたれば悲鳴。ビタミンAの含有量はピーマンより多いとのこと。

“顔は口ほどに嘘をつく” ポール・エクマン“森の旅人 (角川21世紀叢書)” ジェーン グドール, フィリップ バーマン が届く。ポール・エクマン – Wikipediaの書籍を読んでみたかった。まずはこれを読んでからもっと知りたくなったら “表情分析入門―表情に隠された意味をさぐる” P. エクマン, W.V. フリーセン を購入したい。

“想像するちから――チンパンジーが教えてくれた人間の心” 松沢 哲郎“人間とは何か――チンパンジー研究から見えてきたこと” 松沢 哲郎 を読み、ジェーン・グドールを知りたくなった。ジェーン・グドール: 類人猿とヒトを分かつもの | Video on TED.com を視聴たとき超然とした口調のプレゼンに感銘を受けた。

ポール・エクマンはドラマLie to Meのライトマン博士のモデル。ティム・ロス演じるライトマン博士のエキセントリックぶりがおもしろい。Season 1では各エピソードに著名人の「表情」がフラッシュバックで挿入される。クリントンやO・J・シンプソンの有名なシーンと表情。俳優はそれらと似た表情を浮かべる。ライトマン博士は視聴者向け解説よろしく指さしながら表情や仕草から読みとった「嘘」を暴く。解説と暴くプロセスに興奮。

現実世界の嘘をドラマのごとくあざやかに暴けたら「真実」は哲学の俎上に載せられることなく、またシニカルに構えられることもないかもね。ライトマン博士に記者会見を視てもらいたいな。

家族が子供を守る。それに甘えていないか? かつて企業は終身雇用をもってして基礎的生活コストを支給して擬似的な家族扶養制度を構築した。構築したというよりさせられた。そして家族は子供を守る。いままでそうやってきた、そして成功したから美化された。江戸時代や戦前の、といった「感じ」だけで切り取った「伝統」や「風習」を賛美する。

社会が子供を守るシステムは? ひとりひとりの固有名詞の子供を守ることと同時に「子供」という存在そのものを守る大人の意志は?

冷静に静謐に議論できる場をつくり、社会が子供を守る意志とシステムを構築できないだろうか。関係者の方々にそれらを望むのは酷だと思う。

事件が起きる。報道が「集団」か「瑕疵ある組織」を任意に選び非難する。構図を決める。固定した構図と非難を視聴した人、読んだ人が非難を増幅させる。識者はテレビの前で「コメント」を残す。いまだとネットで固有名詞が掲載され一瞬で拡散して固有名詞は検索結果に永久保存される、が「プロセス」に加わった。喧噪がつづき月日が流れて沈静したら、残された人々は崩壊した現場を修復しはじめる。

はじまりから喧噪がさっていくまでのプロセスがひとつの「テンプレート」として保存される。まるでブームのように非難の報道と一般人の増幅と識者の3点「同定」が現れて消えてゆく。

僕もこの文章を書きながらこれらの「テンプレート」に加わる。どうしたらよいのかさっぱりわからない。