見えないコストは見えないままだから痛打する

2012.08.13 雨のち曇

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今朝は Nena- 99luft Balons でスタート。懐かしい。私の中では、TOMCATやThe Knackと同じで一○屋のイメージなんですが、世間一般ではいかがなんでしょう? まぁ、それでも自分のなかで名曲入りしているわけだからそれでいいっちゃぁいいんだけど。

週末にアルバイトの資料が到着したので入力をはじめる。世間は夏季休暇の期間らしく、外はいくぶん静かで車の往来もわずかに減っているような。こちらはカレンダ通りのライフ。この入力は2日間で完了させて、F先生の矯正歯科システムの資料作成に着手したい。

10〜15分ほど歩いた場所にフレンドマートがオープンしたので行ってみた。隣にキリン堂がセットで建っている。不謹慎にもキリン堂はいつ撤退するか予想してしまった。

フレンドマートの特徴は滋賀県産の食材をとりそろえている点だと思う。鮮度を判定できる目利きではないが、見た目新鮮っぽい野菜が多い。その点、イオンの野菜は安いが、どちらかというと悪かろうの部類にはいる。野菜を生産して下さっている農家ではなく、イオンの流通システムに課題があるのではなと推測している。

フレンドマートとイオンについて価格だけを比較したら、それぞれの強みがわかってくる。野菜は地場モノだけど冷凍食品の品揃えはいまいちとか、保存食系が弱いとか。その代わりお米の取り扱い種類は多いぞ、やら。

両者を比較するデータベースがあって、それを端末で見ながら買い物する、なんて煩わしいことは絶対しないし、「あれはこっち」「これはあっち」って区別して購入するメリットも薄れてきている。

なによりネットスーパの鮮度と価格がこなれてきたらそちらへ移行する人が増えると思う。あといくつか珍しい食品を販売してくれていたらなお吉。5年後ぐらいにはリアルなスーパで買い物する人は減っていて、中途半端な「大型店」は苦戦するかもしれない。これからはマックスバリューやfoodiumみたいな店舗か複合超大型施設が集客できる店舗面積(形態)じゃないかなぁ。

食材を買い物していたらあわせて買うモノが多い。あとから気づく。絶対に必要かと言われたら別にいらないのに、ついつい手をのばしてしまう。黄色のシールが貼ってあると手が伸びる。

そういった「あわせ買い」やついつい手がのびてしまう「後ろ髪引かれ買い」などの年間コストは10kgの米を何個分に換算されるだろう。ネットスーパだと、「見たから欲しくなる」はなくなり、手元に届いた食材でやりくりするから、多少の無駄は減るかしら、と思うわけで、そういった「見えないコスト」の算出が意外と難しい。

一方でリアルな店舗へ足を運ばないとキャッチアップできないコトはある。売れ筋商品や商品の陳列などなど。イオンの商品の陳列はずさんで僕はかなりイライラするけど、するだけアホらしいから無関心を装っている。動線を妨害する、ラベルの向きはめちゃめちゃ、品だしの段ボール箱はほったらかし….あとえーっと、キリがない…..。売れるからあれでよいんだよな。見方を変えたら「売る」ことに徹している姿勢と意志の表明かもしれない。

世界には、何かをするにあたってどうしても必要な「要素」があって、その要素を仕事であつかっている組織は営業しなくても向こうから声をかけてくれる。ただし、その「要素」の内容によっては、相手は積極的に組織を選んでいるわけじゃなく、要素を扱っている組織がきわめて少なく、選択肢が限られているから、消去法の結果、やむを得なく選んでいる。

選ばれた組織は、選ばれしもの的な意識がある。意識は見えないコストを算出しない。売上は「積み重ね」て算出する。

目標と現状の売上に開きがあり、その開きを埋めるためにこちらから何か売ろう、とはならない。どうしてならないかはよくわからない。当て推量すれば、意識は「売ろう」と変わっているけれど、売るための発想の種を仕入れたことがないので、種なしのまま発想が育たない。まったく「わからない」んだと思う、ぐらいが推量の落としどころかな、と観察している。

ただやっかいなことはある。選ばれしものはどうしても必要な「要素」であって、人ではないんだけど選ばれた組織の人は選ばれている事象を我が事として受け入れてふるまっている。そのふるまいがもたらす言動は一般から逸しているから取り扱いが難しい。そしてそれらの取扱説明書はどこにもないから困っている。