diary

言葉をちょっとだけ減らそう

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2012.03.03 曇時々晴れ

[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=fZpv9gMuPBY]

今朝は 笹川美和 – 天邪鬼 でスタート。「素直じゃないあたし 素直すぎるあなた 恋だの愛だの 言われたとたん こわくなるの」からはじまる言葉の断片といくつもの音が、思考の断片とつなぎあわさって、思いか想いなのか、身体か体なのか、わからないようなワサワサ、ザワザワ、モソモソゆれうごく。揺さぶられる歌を持てる倖せ。

文体が身体を通り抜けていったあと、外の風景が変わった。

ふだんの生活で使っている平易な単語をパズルのピースのように組み合わせる。そんな文体がある。難しい単語はなにひとつ使われていない。シンクロするリズム、軽やかなテンポ。平易な単語が描いた一枚の絵は、平凡であるかと思いきや、僕の中で、見落としていた、聞き逃していた、嗅げなかった、コトが、単語と単語がリンクして声と映像を生成する。身体はソワソワしはじめる。

文体が描いた情景を感じたあと、外へ出かけたら、変わっていた。口にするもの、噛む音、食感、琵琶湖の匂い、泣き声、喧騒、すべての情報を入力したくて仕方がないのに、見たいモノしか見ない、聞きたい音しか聞こえない、匂いのもとがわからない、もどかしい。

ずいぶんまえに Instagram で「恋は無線、愛は有線」と書いてポストした。浮かんだフレーズ。最近、列車の移動や歩いている最中、手を止めたときなどに、断片的な単語がつながって浮かび上がってくる。

「恋愛」の表記はいつからだろう? 専門家は、脳や化学物質、ホルモンや遺伝子などの方面から恋愛を研究している。おもしろい。関連書籍を読む。人間は古来の本能を抑制しているようで制御できていないのかも。

来世紀の恋愛を空想できない。ひょっとして恋愛と結婚(なんて制度が残っていないよな…..)が完璧に切り離されていそうで。遺伝子検査の結果を持ち寄った人工知能による仮想お見合いがあったても違和感ない。

階段

言葉は大切である一方で、強く寄りかかってしまうと、言葉で問題を生み出して、言葉で迷って、言葉に沈み込み、言葉で解決してしまいかねない。

強く思う。

語彙や文法、単語や五感を養いたい。言葉から距離を置きたいから。身体を手入れして丁寧に動かし、感じられる器官を育みたい。身体の直感を最適な言葉に変換したいだけ。変換の道具として言葉を涵養したい。

最近、神戸で Apple社の製品だけで院内LANを再構築した。院内のミーティングと患者さんへのプレゼンに使うツールとしてLANを利用したいとの意向だった。Apple だから良いとかはない。LANを構築して、「道具」であると同時に「相手の理解と納得を得るための描写」について再考できた。

道具が現場の環境を変容させる。映像よりも言葉の比率が少し高かった現場は、最適化されていく。映像と言葉の比率の最適化。さらにiPad は、二人の距離感を測り直す。「向き合う」をデザインしている。大画面のディスプレイは、「理解」と「納得」を促し、上手な描写であれば、「関心」を誘発する。

「恋愛」のなかにもツールがあたりまえのようにまぎれこみ、いつのまにかツールが「恋愛」に影響を与えている。

自身を含めて周りを見渡せば、言葉が多い。少しだけ減らそう。どうやって言い表せばよいかわからないもどかしさを頭で感じるより全身で悶えるぐらいが、いい。

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