球体の中、現在位置をロスト

2013.07.22 晴れ

[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=PELmKSt0p0g]

松井くんと上田くんとサヨナラバイバイズ でスタート。来月、梅田クワトロのライブ、ワンダフルボーイズ / 奇妙礼太郎トラベルスイング楽団 / 松井くんと上田くんとサヨナラバイバイズ へ行く予定、そろそろ学習しようかと。深いのぉ、広いわぁ、その前の曽我部恵一BAND / 奇妙礼太郎トラベルスイング楽団も梯子しょーかなー、的トランス。

紙を用意。真ん中に点。私。10cm左直線上にA, 同じく10cm右直線上にB。昨今の言説は、AかB のどちらかになっていく、と説く。二極化とかいう。

真ん中の私はどちらかを選択すべき。Aの10cmを歩くか、Bの10cmか。人生を問うたり、国を問う、そう問われているんだって。ほんとかしら。

すっきりわかりやすく説明するための方便か修辞だよね。語っている、主張しているご本人も極論の信奉者ではないでしょうし。

AからBを弧で描く。ちょうど真ん中の私にコンパスの先端を刺し、AからBへくるっと描くみたいに。私とAとBを結ぶ半円。

生活はこんなふうに階調に溢れているはず。AかBではない。点ではない。白か黒ではない。白と黒の階調、灰色すら判別できない幽玄の色彩が半円のなかにある。

そして、否。半円ではない。半円を縦に反転させよう。もしくはBからAへ下半分の弧を描く。そうすれば円。円の中の私。白から黒への階調にあらず。よろずの色の階調が円を彩る。円の中心に私はあり、時々円の端っこに移って隠れたくなれば、円の外側へ出たくてもどかしくなり、生活の階調を日々塗りかえる。

さらに、否。円ではない。中心の私を上下前後に伸ばせば、立体。球だ。座標軸。地図を見るとき、現在位置に迷うみたいに私の現在位置を見失う。そんなときがある。誰にだってあるかどうか知らないけれど。

球体の中の私、現在位置を常に把持できるって流れ星を見つけるよりも案外難しいかも。

mont-bellの帽子

“想像するちから――チンパンジーが教えてくれた人間の心” 松沢 哲郎 の最後のメッセージを思い出す。

チンパンジーとヒトの遺伝子配列は約98.8%同じ。現生生物では最も人間に近縁な種の一つ。長年、チンパンジーを観察している先生が辿り着いた思索。

行間はチンパンジーに対する深い敬愛と尊敬の念が込められているかのよう。その書籍の終わり、チンパンジーと人間の違いを述べていらっしゃる。

それが絶望と希望。

チンパンジーはいまここの世界だけを生きている。絶望しない。重傷を負ったチンパンジーが、生きる気力をなくしてしまいそうな怪我なのにわんぱく盛りに遊ぶ姿。目の前だけの世界。

対して人間は絶望する。なぜなら「想像するちから」があるから。「想像するちから」は希望をもたらす。希望に対して先生の強い期待が伺える。

月曜日の朝、新聞社のサイトへアクセスして選挙の結果を確認。戸惑いと把握できない気持ちが渦巻いた朝。

(子供を授からなかった自分が書くのは失礼かもしれないけれど)いまの子供たち、これから生まれてくる子供たちの「想像するちから」を信じている。