琵琶湖

匂いはここにあることを教えてくれる

2014.01.29 晴れ

[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=MUo4X__bAnk]

rega – Quiet でスタート。インスト。JAMというらしいです。といってもJAMを知りません。とにかくこういうのが好き。アップされているPVがおもしろくてちょっと酔いそうで楽しんでます、です、はい。

口呼吸しかできない。珈琲の匂いがわからない。無臭は生物にとって危険であると何かで読んだがその通りだなぁ。嗅覚は生存に不可欠な要素。

“アノスミア わたしが嗅覚を失ってからとり戻すまでの物語” モリー バーンバウム は「においのない世界」を文字として理解を促してくれる。字面で納得できるが感覚はわからない。

鼻水がたれてくるのをこらえながら鼻腔をわずかにくぐり抜けた珈琲や食べ物から疑似体験。いちご味のカレーを鼻をつまんで食べたらわからないのと訳が違うよね、きっと。

連続テレビ小説「ごちそうさん」を勉強している。おもしろい。上方語、音楽、食べるの3つを勉強している。

私が話す関西弁と上方語は違う。別物である。軽やかで小気味好い上方語を勉強して身につけたい。身近では落語かな。落語を聴こう。

音楽がとても素敵。前面にでてこない。耳を欹てて響く音がすぅっとはいってくる。

食べる。色とりどりの料理が美しい。食べたくなるというより作ってみたくなる。愛読している池田晶子先生は食べるために生きているのか、生きるために食べているのかと書いたけど、それはここでは野暮。

主人公の恩師が卒業式で述べた言葉を忘れない。

これからあなた達は様々な道を歩いて行くとおもいます。いろいろな人と出会う事でしょう。温かい人も冷たい人も幸せな人も寂しい人も。どうしても馬が合わないということもあるかもしれません。ですが、そんな時にはどうか思い出して頂きたいんです。食べなければ人は生きていけないんです。あなたと私がどこがどれほど違っていようと、そこだけは同じです。同じなんです。

( おきにいりのくつです。あかいろにしろのひもです。はじめてはくくつはどんなのだろう? あるいはもうはいたのかなぁってそうぞうしています。つちのうえではだし、つちのうえでくつ、たくさんたくさん。 )

ドクターマーチン

いま、ごちそうさんの舞台は1940年代の戦時中。赤紙がくる。沈鬱な場面になぜか軽やかな旋律。しとやかとはかけ離れた音楽が悲痛を浮かび上がらせる。

演者の方々が自然なゆえに、私には異常に見える時代がわずか70年ほど前にあった。奇異に映る会話があたりまえだったのかもしれない。「お国のために出征する」ことを「おめでとうございます」と言祝ぐ時代。

知覧の手紙を思い出す。片道しか飛べなかった先人たちを美化したり礼讃する風潮がすこしでも瀰漫したら私は断固拒否する。

生き残って障害者になった人たちは、周りからも国からも疎まれ、厄介者で「見えない」ように押しやられた。

事実を勉強すること。感謝と礼讃を混同しない。周りがどうあろうと、二度と繰り返さないと私は刻む。自分にできることをやる。

食べ物が手に入り作りたいものを作れること。

暮らしの根源。