浅草観音温泉

なにがあるかわからない

53.3kg。デジタル表示。ハッ? デジタルを疑うバカ。再測定。53.3kg。ハッ? サウナでそんなに? 楽しみにしていたサウナ。10〜15分、3セット。久しぶり。背中の痛みがやわらぐ。肩がほぐれる。前に測ったときは54.3kg。-1kg。

着替えて休憩所で水分補給。ぼんやりつらつら。出入りする人々。白人系の男女がマッサージを申し込んでいた。観光か在住か、見わけられない。再入場。2セット。測定、変わらず。ホッ。炭酸風呂なるものを初体験。少しピリピリしてウトウト。眼鏡なし。字が見えない。顔が見わけられない。湯気で遮られる視界。スリリング銭湯ワールド。

53.3kgには閉口だ。この時期の体重減少は要注意。真冬に減る。加齢で筋肉がなくなり、その分が減少する(と疑っている)。寒くてお腹が減る。食べる。その分増える。増減の釣り合いがとれていた。が、2,3年前から冬も食べられない。生来胃(か腸?)が弱く、厠にお世話になる機会は平均値より高い(と思う)。食べすぎは、お腹のご機嫌をななめへむかわせる。筋肉量が減らないように多めの運動を心がけよう。

浅草とスカイツリーで記憶を追いかける。浅草の人出に腰が引け、根をおろした暮らしと思い思いに上京してきた人達が住まうような建物がまじった街並み。佇まい。スカイツリーの高さに口がパカっと開いた。すれちがう人たちを一瞬で忘れ、それぞれがクラスタとして映り、無意識は家族連れを目に入れようとしていたか。あとはぼぉっと過ごす。はじめからおわりまでめぐる。読書がままならないほど交わすことば。こんなことができるなんて思わなかった。

姿形は止まったまま。はなれていく歳。いよいよ親子でもおかしくない。どこかもわからない。見上げる空は虚空。自分と向き合わず、自分への責め方を覚えようとせず。自慰か、納得か、結論は最期までと心に残してきた。

人生、なにがあるかわからない。先人はそうおっしゃる。頷くも上の空、他人事。実感がともなわい金言だった。

ほんとうになにがあるかわからない。悪い例にも使われる。それが玉に瑕だが驚きの毎日。絶望のなかの希望と書いた頃、「希望」と自分へ嘘をついているのに書いた。ありえない、を受け入れられなかった。

ほんとうになにがあるかわからない。一変させるんだ。真に心から求める存在は、日々の景色をおきかえる。はじめて眼鏡をかけたとき、世界は明るく、くっきりしていた。その感じすら違う。うまく表せなくてはがゆい。どうすれば表せる? めぐっていつも考える。至上。形のあるところへ表せる、実存の実感、こころの奥深いところから湧き出る枯れることのない地下水を満たすために器を大きくする。

ゆっくりして体力温存。リーダ55歳のバースデーライブ。身動きとれないほど。大好きな曲。ライブで聴けば憶い出した。数え切れないほど聴いたから最初の音でゾクゾク。でも聴き方は変わった。世界を止めなくて変える無二。ありがとう。