失敗の二枚。
白黒はむずかしい。白黒は白と黒の二つだけではない。白と黒の間にある階調。色が削ぎ落とされて現れる形。
なにを撮りたいのか?
色が口を開かなくなる代わりに、光と影と色調が形を表す。三つと形。これを見なければ何を撮っているのかわからない。自分の写真から感じたことだから、専門的に正しいかどうか知らない。
「見る」ということ。
多木浩二氏は、『ライフ』の創刊者ヘンリー・ルースのメッセージについて、”「見る」ことは愛すること”(『写真論集成』P.386)と書いた。
愛していなければ見られない。