無関心に目を向けるスイッチはどこにあるんだろう

桜
*FUJIFILM X-E1 *FUJINON XF35mm f/1.4

葉物野菜をとっかえひっかえ手にとってかごに入れる人。玉葱やジャガイモ、人参、ピーマンを一つ一つたしかめながら袋に入れる人。南瓜の皮を見て買う人。鮮度が落ちた野菜が安く売られている棚に集まる人。鮮魚を吟味して買う人。国産と外国産のお肉を比べている人。

デザインがあちこちにおちている。

野菜の並べ方、見せ方、野菜を置いてる籠の質感。価格。色艶。野菜好きだから目を向ける比重が高い。

安値のポップ。鮮魚に貼られたシールには煮魚のレシピ。茎若布には佃煮レシピのポップ、写真付き。おいしい佃煮なのに、写真がもったいない。あの艶の質感が表現されていたらなあ。

鶏肉のパッケージが変わった。ピンクのイラストと黒色の明朝系フォント。イラストが加えられただけで、いつもの鶏肉が新鮮に映る。

お店によって、魚や肉の見え方が違う。魚の艶や肉の色味がくっきり表れていたり、くすんで見えたり。鮮度をのぞけば、床、天井、照明、光の反射、色温度かな? 設計のどこにカラクリがあるんだろう。

お菓子売場のお菓子たちはてんでばらばらにほっとかれている。コンビニエンスストアのお菓子とくらべたらわかる。マスゲームのように陳列されたお菓子売場を時折見かける。袋の顔が正面を向いている。正面を向いて整然と並んだ光景は、見た目の印象をかえる。お洋服の売場だ。洋服が買われずに戻された状態のまま並んでいる光景に慣れた目が、きれいに整えられた売場を見ると、見やすさは違う。それに似ている。無意識に作用しているから、ポテトチップスの袋が右向いたり左向いたり、そっぽ向いていても、買う人は買う。だけど何かが違う。

(食べないけれど)インスタントラーメンをのぞく。ラベルが正面を向いている売場。「ここの陳列を担当している方は丁寧な仕事をしていらっしゃる」と楽しい。そうかと思えば、お菓子が入ったダンボールをポンと放り投げて床に置くスタッフさん。ポンと置かなくてもすむデザインはないかな?

少しでも安く買いたいお客さん。玉子のタイムセール、大阪の阪神百貨店地下売場の人気店に並ぶ行列のよう。最後尾の札を持ったスタッフさん。わかるわかる。一人玉子一パックまでだからお子さんにも持たせて買う。わかるなあ。でも並び方や売り方はすこしデザインしたいところ。玉子には並ばないけれど、黄色いシールに意識を集中して歩く。

一頃もてはやされた「紙おむつとビール」の相関関係をいまでも踏襲するように、こんなところにこれを置くのかとおどろきの商品陳列。通路の真ん中にご奉仕品を置いて動線をふさいまで売る商魂。

レジに並ぶ。レジを打ってくれる方の動き。たいへんなお仕事。ずっと立っている。混雑すれば焦るかもしれない。もし自分なら焦るだろうなあ。不器用だし、空間認識能力が低いから、買い物かごに整えて入れられない。マイバスケットやお買い物袋持参されたら、さらに慌てるだろうなあ。

早い人と遅い人の目や手、体の動かしたかたを見る。何がちがうだろう? パックされた精肉をレジでナイロン袋にしまう理由をいつか聞いてみたいが、その動作一つも、早い人と遅い人ではどこかちがう。でも説明できない。認知・知覚運動の得手・不得手も関係しているんだろうか。

ときおり天井を見る。監視カメラの向きと位置を確認する。どうしてそこに設置したんだろう?

バックヤードから売場へ売場からバックヤードへ出入りするとき、一礼するスタッフがいらっしゃる。しない方もいらっしゃる。決め事だったら守っていないし、自主的ならユニークな風土。

自分には無関心なことへ目を向けるには、意識のどのスイッチを押したらよいのだろう。売場で感じること。見ていないことのほうが多いはず。まだまだ落ちている。

ライブで聴いたとき、しみたなあ。

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カテゴリー: diary

作成者: thinksell

creativity = chaos chaos = creativity Embrance it or die. フリーランス。開業から歯科医院のウェブサイトを制作していますが、いつの間にか歯科医院のデザインを提供している、らしいです。 自己評価は口八丁で綱渡り。やっぱり餅は餅屋が最適です。

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