- 2005-12-16 (金) 15:39
- IMHO
では、渡辺具能氏以外の自民党議員も含めて馬淵澄夫氏とナニが違ったのだろう?
2PandDouble: 渡辺具能氏に質問力を求めるのが酷だったか#1
いくら何でもひどすぎると酷評したが、冷静に考えれば、氏に「質問力」を求めた自分が低能だったのだろう。(中略)氏の履歴書を流し読みすると、予定調和のなかで生活を送り、調整能力をもってして世を渡ってきたのだろうかと疑問が頭に浮かぶ。
まず、基本要素をとりあげますと、自民党議員の方々は、「証人に対する、生年月日・出身地・略歴・家族構成・職業といったデータとその周辺事情を徹底的に調べていなかったのではないでしょうか?
一例を挙げますと、望月氏だったか吉田氏だったかうろ覚えでありますが、相手の名前やその他の固有名詞の名称を間違える始末。心理戦において証人に妙な安心感を与えていまいか。
少し話が逸れますが、『マルサの女』という映画に、税務署員が「おたくの会社の所在地は〜?」と調査対象企業の社長に電話で尋ねるワンシーンがあります。主役の宮本信子さんはすぐさま電話を切り、「○○クン、今の質問を聞いて相手の社長はどう思う?なんだ、うちの会社の住所も知らないのかとなめられるぞ」といったやりとりです。今回、自民党議員の喚問を聞いていて、真っ先にこのシーンが目に浮かんだのであります。
その他に思い浮かんだ相違点として、『「書く」ための「聞く」技術』から孫引きさせていただく。
つまり、第一章で述べてきた「聞く技術」はすべて、「語り手」と「聞き手」の間の信頼関係のうえに成立しているのである。「語り手」と「聞き手」の間に、そうした信頼関係がないのに話を聞かなければならない人たちがいる。また「語り手」も不特定多数なため、「聞く」ことが大変困難であるにもかかわらず、それが仕事になっている人たちもいる。同P.95
- 平常・適切な言葉遣い
- ていねい・親切に聞き取る
- 不安・躊躇を取り除く
- 供述者の、知覚・印象・記憶などを過信しない
- 供述者の、言語・音声・語気・顔色・動作・情動などの暗示的変化を、的確に感得する
- 相手により多く語らせて、そのなかから、不合理、矛盾点を衝く
上記6つの項目は、本書の「刑事の取調べの基本」中で引用されています(元の資料は、『犯罪捜査大百科』)。また、1-5までについて、「相手が怪しい」という先入観を持てば持つほど守られなくなる傾向にあるようです。
ただし、喚問と比較したとき1.〜5.の項目を要求するのは、性質上難しいかもしれません。それでもあえて、今回の馬淵澄夫議員と比較したとき、自民党議員との違いは6.であり、「不合理・矛盾点をいかに衝けるか?」に目的をおいたのではないでしょうか?
いわずもがなでありますが、証人喚問の場合、6.が達成できれば偽証罪として司直の手にゆだねられます。
冒頭の愚生が指摘した「徹底的に調べていなかった」を逆説的にとらえるならば、「自分が今何をしなければならないのか?」という意識が念頭にある人とない人の行動の差違をかいま見た次第であります。
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