うまく伝えきれないから初めて手紙を書いたっけ。
そのときのあなたは、驚きのあと笑顔がやってきて、そして涙につつまれた。
会話だろ、手紙とかって。書く側と読む側のタイマンかな。
書いたモノを読んで、オレとあなたはずっと会話していたわけだ。
楽しいよ。コレからも時々あなたと会話がしたいね。
教わるコトがある。手紙で。
それが正しいとか間違っているとかじゃなくて。教わるコトがある。
書くコトによって話せた言葉。書くコトによって見えた同じ世界。
時には長く、時には短い手紙。
あなたの息づかいが伝わってくるかのような文字で綴られた共有する空間。
そして、会話を終えたあとの静謐。
決して追いつけないあなたの存在そのものを感じる手紙。