ビジネス Blog 構築キットを販売

株式会社エクストラコミュニケーションズは2005年7月25日、ビジネス Blog 構築キット「速宣 KIT 既存サイト・ブログ化コース」の販売を開始した。

同社によると、顧客から「現在のサイトを Blog 化したい」という要望がもっとも多く聞かれるという。

via: エクストラコミュニケーションズ、ビジネス Blog 構築キットを販売 – japan.internet.com Webビジネス

『顧客から「現在のサイトをBlog化」したいという要望』が多くあったそうです。Blog化する目的は、各社それぞれでしょうが、どのようなサイトの運営者がBlogに移行したいのか興味深いですね。

速宣 KIT 既存サイト・ブログ化コースは、MovableType のインストールから既存のサイトを Blog 化するまでのマニュアルと、ビジネス Blog の活用法を解説した書籍がセットになったパッケージ商品。また、Movable Type 通常ライセンス付きパッケージも販売する。

既存サイトをBlog化するメリットのひとつに、検索エンジンとの親和性が高いことがあげられます。実際、Yahoo!やGoogle、MSNなどで検索すると、上位にCMS(=コンテンツ・マネジメント・システム)のサイトが顔を連ねるキーワードも多々あります。

検索エンジンとの親和性について、重要な要素は、「更新頻度が高いコンテンツを持っているかどうか」です。例えば、商品開発や制作の様子、生産工場の状態、専門情報の配信などです。

裏を返すと、いくらブログといえでも更新しなければ効果は半減するといえます。私のブログを例にあげますと、ブログを毎日更新するようなってから、ブログ内のエントリーが検索エンジンにヒットしはじめました。

ここで、注意すべき点が二つあります。

  1. 検索エンジンにヒットしはじめるまでのタイムラグ
  2. 検索エンジンの順位をあげる別の要素

1.は、GoogleやYahoo!のクローラーが世界中のウェブサイトを踏んで、インデックス化するには、一定の時間がかかります。例えば、今日のエントリーが、Googleによって明日にでもインデックス化されるかと言えば、答えは、「No」です。ただし、ブログを専門にしている検索エンジンは、別です。

アクセスログを調べてみると、Googleの場合、毎日ブログを更新した月(エントリー数が30以上)を達成してから約1〜2ヶ月後にグーグルの訪問頻度が向上しました。当時、月2〜3回だったのが、3日に1回から2日に1回、そして毎日となりました。今では、平均すると1日に2回程度は、クローラーが訪問しています。

また、反対のデータも如実にあらわれます。ブログの更新頻度を下げたり、全く更新しない日を続けると、その時点から1〜2週間後に、訪問頻度も比例して下がります。

ですので、ユーザーにメリットのある充実したコンテンツをエントリーするのは、どの企業にも言える当たり前のことですが(一番苦労する点ですね…..)、それと平行して「頻度」も問われるのではないかと思います。

2.については、自分のブログを検証材料にしながら、どのような要素が必要か調査しているところです。少しずつ手応えを感じているのですが、これについては、またの機会に述べさせていただきます。