Google Mapの百聞は一見にしかず

さっきのエントリーで、Before KatrinaとAfter Katrinaをリンクしたけど、そのときに、ふと感じた。「災害時に果たすGoogle Mapの役割」とでも言うのかな。

Katrinaが残した爪痕は、テレビをつければ各局が報道している。ただ、テレビ報道の映像は、どうしてもインパクトを求めがちだ。時には、テレビの向こうの世界みたいな映画的感覚で眺めてしまう。ただ、これは受け手の僕の問題が多分にあると思う。

一方で、Google Mapの映像は、何も手が加えられていない。しかも、時間軸の前と後を比較できる。それによって、被害状況を淡々と伝えている。また、地上で起きている暴動や略奪が描写されていないから、自然災害の猛威が際だっている。

WEB2.0によって「書く技術」や「読ませるコンテンツ」が、あらためてクローズアップされているけど、今回のような事例は、「百聞は一見にしかず」がピタリとはまるのではないだろうか。この映像を見てから、アメリカで立ち上がり始めているブログ(Katrina関連の被害状況を伝える)にアクセスすると、とてもイメージがわきやすい。

Katrinaを教訓にするために、Google Mapとブログの相関関係をうまく利用する方法は、他にもあると思う。たとえば、他の国の防災を紹介したりできないかな。もう少し、衛星画像の精度が必要かもしれないけど。

いずれにせよ、報道機関が届けていた映像とは違う視点から、一般人が伝えられる手段を持ったことは、何らかのターニングポイントになるような予感がした。