リビングで地デジを視るのか悩む

"CMの日"や"地デジ"のCMを眺めていて妄想がふくらんだ。「2011年には現行のアナログ放送は終了し、地デジに全面移行する」ってご存じですかと尋ねられても、「はて、2011年ってどうなってるんだ」って考えてしまう。今から5年後。じゃぁ、5年前は?

例えば眼前のディスプレイ。わたしは確かまだCRTを使ってた。液晶は高嶺の花。当時の15inchの価格はおぼえていない。17inchが「バカ高かった」とうっすら記憶している。「ひろいひろい17inchなんかで作業したら効率が向上するだろうなぁ」なんて思っていた。あれから5年。DELLでもいいやって納得できれば20inchが48,000円。17inchどこふく風。ということは、5年後、たぶん30inchあたりがお手頃価格で購入できるんじゃない?って考える。で、あとは端末(Mac miniみたいなもの)につなげればよい。いや待てよ。というよりも、そんな大きな画面いらないやって人はどうする?持ち歩くかも。AQUOS携帯。アレを起点に妄想すると、あっ、技術的に可能かどうかは知りません。ただただドラエモン的に。

携帯は電話のままテレビ受信機に変身。で、無線内蔵。送信先はA4半折りサイズぐらいのディスプレイ。携帯で受信した信号をディスプレイに送信してテレビ画像を映し出す、なんて世の中になっているかもはいかかが?
それ、単純な無線内蔵型ディスプレイではなくて、もちろんメールやウェブも閲覧できる端末。数十GBぐらいのCFが内蔵でね。

って、そうなってくると視聴率とかどうなるんよ、ってわたくしの妄想ははてしなく続く。CMの日なんて言ってられる?すでにCMすっとばして録画する時代。ダメポが漂う予感。米トヨタは視聴率の悪い番組には無料でCMを放映させるなんてやりだした。右余談。愛読ブログのひとつ、isologueさんはついに新聞を購読するのを止められた。わたしは夕刊はとってない。さすがに朝刊には未練がのこる。う〜む。

さらにさらにコンテンツ。バラエティはもちろん、最近ニュースも全部同じだ。18:00-19:00台のニュースはいったい何局なんだと目を丸くする。刹那的。東京発信型。遙か彼方の出来事を知らされる。確かに防犯や感情を揺さぶられる、考えさせられる事件もある。だけど「身体」が反応するできごとが起こっている(可能性がある)のはわたしの半径数キロ以内。NPOが発信している地域犯罪情報のほうがコンテンツとして深みがあると感じられる。なもんで、びわこ放送に切りかえると、そのサイケデリックな質感に「ブラボー」って喝采。でもニュースは身のまわり。いいね。どんどん地域に引きこもる。それならいっそのこと読めもしない英語ニュースサイトにアクセス。すると、「ふ〜ん、なんで日本は報道しないのだろ」って首をかしげるニュースに出会う。

結局、コンテンツだろうなぁって着地。でも、そのコンテンツがなぁ。もちろん今風テレビや番組はなくならないでしょう。インターネットテレビが台頭しても。それよりも、「もういいや」って思った自分が「ちゃんと背を向けられるのか」ってところが正念場なのかもしれない。「知らなかったら恥ずかしいかも」とか「乗り遅れるな」なんて恐怖感がまだつきまとってる。それをふりほどけたら、今のアナログテレビをバンバン叩いて2011年までなんとか。で、捨てる。バイバイ。できるかなぁ〜。

テレビCM崩壊 マス広告の終焉と動き始めたマーケティング2.0