"携帯でネット"がやってきた

3つの記事を総合すると、

日本の携帯電話の普及率(人口100人当たりの利用者数)は世界で55位。だけど、携帯電話を使ったブロードバンド接続のユーザーは約1,800万人と算出され、世界で第1位。ちなみに携帯電話を使ったブローバンド接続は、世界全体で約6,000万人。

だそうです。つまり、携帯電話からネットに接続するのが日本の文化として定着したということですね。もちろん、「接続目的は何なのか?」というコンテンツを吟味しなければなりません。着うたやゲーム、mixiの数倍のペースで会員数が増加しているSNSという具合に、携帯のリッチコンテンツは課金しやすいので今後もコンテンツ市場は急拡大するでしょう。

携帯電話でネットに接続することが苦にならず、おおよその情報収集やショッピングを携帯電話ですませてしまう人々が登場してきたとき、サイト運営者はどう対応するのかが問われています。例えば、ある歯科医院が親御さん向けに日常の生活に役立ててほしい情報を配信したいと考えたとします。そして、コンテンツをPC向けサイトでに公開します。ところがアクセス数が伸びない。そんなとき、ターゲットとなるユーザーがすでに携帯でしかインターネットにアクセスしていないという可能性もあと数年たてば現実を帯びてきます。

医院にとってサイトは手段である一方、ユーザーにとってもそこへアクセスする手段が世代によって変わってきます。その環境変化にどう対応するか(対応しないという対応も含めて)を吟味する時期にさしかかっているのではないでしょうか。