醜陋

2009.06.28 晴れ

朝から蒸し暑い。雨も降らない。梅雨はかくれんぼ。こんな状況を温暖化や異常気象と結びつけると短見。相関関係は何だろう。農作物の状況は。

一日、読書。どこにもいかず、ずっと本を読む。おだやかに過ごせた。過去の人が書いた文字を追い、時代の濾過をくぐり抜けてきた考想を辿って精神の均衡を保つ。独我論の陥穽にはまらぬよう第三の刃の上を両側に落ちないようにそっと歩く。

昼食は素麺。大好きで大好きで、そろそろ季節がやってきかなぁ。めんつゆにわかめとネギをたっぷり入れて食べた。鶏ガラあっさりした出汁で冷やしたトマトを浮かべて食べると絶品。栄養はないんだろうけどね。

そういえば横浜Mの一件、報酬50%カットで収束をはかっている。気楽。失態が組織の外側、ひいてはリーグ全体や経済へ影響を与えているのに給料半分ガマンするから許して下さい、というあたり、月給取り社長の着眼の貧しさを露呈している。

夕食はさんまのみりん干しを焼いて、もろきゅう(最近はまっているなぁ)と豚汁。今日も米を食べず。あと菠薐草のおひたしなど。

『贈与論 (ちくま学芸文庫)』 マルセル モース の「契約と義務に関するほとんどすべての用語や、契約のいくつかの形態は、譲渡という行為によって生まれる人々の精神的絆の体系に結びついているように思われる」の一節にシグナルがともった。所有の概念。贈与の構造を描き出せても、そこには人間の精神が潜んでいる。精神は感情となかよしなんだろうか。それとも緊張関係なのかな。まだまだ見ていない界隈がたくさんある。