焼き印

2009.08.29 曇り時々雨

07:58起床。朝、窓を開けると空気がどんよりしている。先日までのカラっとした空気じゃない。湿気を含んだ重い空気。蒸し暑い。

正午、奈良へ出かけようと家を出ると、雨が降ってきた。傘をさし駅まで数分歩いて、列車に乗る。京都に到着した頃、京都は曇っていた。道路を見ると、 雨は降っていなかったみたい。乾いていた。伊勢丹の地下でサンマルコのカレを食べて、野菜ジュースを飲んで出発。

13:30頃、近鉄京都から列車に乗り、14:15すぎに奈良へ到着。奈良も蒸し暑かった。バサラ祭り?! を催していた。10月に予約してある粟さんの部屋を拝見させてもらい、その足で 樫舎の会 を申し込む。朝、電話していたのですぐにわかってもらった様子。ご主人がみずから説明してくださり、家紋の抱き茗荷で焼き印をお願いした。なんとか1ヶ月で仕上げてくださるらしい。お礼を述べた。

それから奈良を散策して、また樫舎さんへもどり、今度は二階でお菓子をいただいた。生菓子。ものすごくおいしかった。生菓子をのせた奈良漆器の彩りは鮮やかで、珈琲のカップの奈良絵はかわいかった。細部にまで目が行きとどいたしつらえは美しい。その美しさを知らない、美しさを堪能するセンスを自分が持ち合わせていないことがつらかった。文化的資本の蓄えがない証左。

17:30、東大寺の鏡池で鯉や亀に餌をやる。奈良へ行くたびに必ず訪れる場所。南大門から中門へ微風が吹く。南大門の金剛力士像が、雑音を追い払ったみたいだ。静かな時間。蝉の鳴き声が響き、参拝できなかった観光客が名残おしそうに大路を通り抜けてゆく。

20:00ごろ帰宅。すべてが予想以上にうまくいった日だったので、気分は晴れやか。案ずるより産むが易しだった。