情報量が多く更新頻度の高いは本屋も同じ

本屋へ行けないと落ち着かない。本屋の背表紙を眺めているだけでおもしろい。ポップや平積みを眺めたり、店員のコメントなんか読んでいると勉強になる。2,3の本屋にアタリをつけて定期観測すると、ポップの情報量や更新頻度がわかってくる。こういった店づくりはスケールメリットをいかした大手の本屋だけでなく、小さな本屋でもやっているところはやっている。お店は試行錯誤しているのだろう。でも、そんな店づくりに慣れてくると、店に入るなり、「あっ、なんとなく、いいかも」なんて思える雰囲気を醸成しているような気がこっちもするから不思議だ。人数の多寡ではないのだろう。

少し前のCNET Japanの記事(参照:「情報量が多く更新頻度の高いサイトが信用できる」–ホットリンク調査)。

「企業のサイトに掲載されている情報が信用できるか」という質問に対しては、88.3%が「信用できる」と回答した。また、どのような企業サイトであればより信用できるかを質問したところ、「情報量が多いサイト」(77.7%)、「更新頻度が高いサイト」(69.9%)、「製品・サービスの利用者の意見(口コミ)が載っている」(64.1%)という回答が多かった。

更新頻度が高いというのがなんとなくわかる。たとえばブログの場合、トップページにアクセスしてみて日付がずいぶん前ならそれだけで、「ちょっぴりなぁ」って気持ちになる。ただし、商品の開発工程や商品の操作方法、活用方法をユーザー向けに発信している期間限定のブログなら、いついつまでと告知しているから納得。

ブログの場合、ふつうのサイトとくらべて、「更新しているだろう」っていう前提がなんとなくできちゃっているから、古い日付との落差が激しいのかもしれない。企業もたいへんです。片手間でやったら返ってドン引きされることもあるだろうし。

昨年だったか、「サイトを持たないといけないと思うのは大切だけど、"へんな"サイトを作ると企業力が問われるし、下手に持たないのも得策かも」なんて話をさせてもらった。

サイトだから、ブログだからって、たしかに「あちら側ならでは」の特性はあるだろうし、それをうまく活用する手だてがないか模索するのは肝要だと思う。そのとき、やっぱり「情報量が多く更新頻度の高い」コンテンツが求められるわけで、そのあたりこちら側の企業力に向き合うことになる。

「企業サイトに書き込みをした製品に関する悪い意見または企業に関する悪い意見に対し、どのような対応を望んでいたか」という質問に対しては、「謝罪して欲しかった」という回答が62.5%で最も多かった。また、「クレームや悪い意見に対して対応している姿を公開している企業に好感が持てるか」という質問には、97.1%が「好感が持てる」と回答している。

良い意見・悪い意見というよりも、「さらけだせるかどうか」ではないかな?