キューバ危機を知らない報道官

「キューバ・ミサイル危機のことを(記者から)質問されてパニックになった。実は、キューバ危機って何だか知らなかったから」――。米ホワイトハウスの女性報道官、ダナ・ペリノさん(35)が、世界を核戦争の瀬戸際まで追いやった冷戦期の重大事件を知らなかったと、8日放送の公共ラジオの番組で告白、話題を呼んでいる。[…]ペリノさんが生まれる10年前の大事件とはいえ、発言後、「歴史に学ばないブッシュ政権を象徴する話」などと厳しい批判が続出。ペリノさんは11日の定例記者会見で、「バラエティー番組だから誇張した」などと、弁明に追われた。

via: 批判続出、米35歳女性報道官「キューバ危機」を知らず

本邦でたとえるなら、「広島と長崎の原爆投下を知りませんでした」っていう感じ? 違うのかな。「歴史に学ばないブッシュ政権を象徴する話」という批判がおもしろい。アメリカは歴史をどんなふうに教育しているの?

日本と同じように近現代すっとばしとか。だとしたら、原爆投下の日を知らない日本の高校生が増えていて、東京で高校生に質問したところ回答者全員が「知らない」と答えた映像を見たわけで(まぁ、”相手”を選んで編集したのでしょう)。

コレ、この人そのものの資質の問題か、あるいは世代の特徴か、もしくは教育の背景も吟味した資質と世代の両方か、ちょっと切り分けてもう少し知りたいところ。

「知っているか」「知らないか」はどうでもいいし興味なし。よりも、「歴史から学ばない」という含蓄が本邦にもあるかどうか。う〜ん、批判の仕方も勉強に。

13日間―キューバ危機回顧録(中公文庫BIBLIO20世紀)

13日間―キューバ危機回顧録