政治のおっせかいが自立を奪う

農業にとどまらず、本邦の世相を示唆しているようでオモシロイ 🙂

農業委員で養豚業を営む上野幸美さん(48)は、時の流れをしみじみと語った。つい最近、地元の農村青年部が自民党の大物農林族議員を招いたものの、会場にはたった40人しか集まらなかったという。「時代は変わりましたね。必要なのは、補助金ではなく自由です」(湯浅博)

via: 【やばいぞ日本】第5部 再生への処方箋(7)コメ作りは海外に飛び出した

政治が介入すれば農協をはじめとするぶらさがり組織が跋扈し、なにかと統制する。

みんな一律、大きくならず、小さくならず、平等、そして細々とやろうよ。そこそこやれば補助金あげるから自立しないでね。ね、地方といえでも結構大きな家も建てられたでしょ、なんて声が聞こえてきそう。

そんな風潮に嫌気をさした人たちは海外へ脱出。

「いまや、女性のダイエットから見えてくるのは過剰の中の栄養失調でしょう。消費者が何を求めるかが重要なのに、政治はいまだに旧ソ連のコルホーズ(集団農場)のようなことをやっている」

via: 【やばいぞ日本】第5部 再生への処方箋(7)コメ作りは海外に飛び出した

安くないと買わない、は蜃気楼。気がつくと、安すぎてやってられないとさじを投げた国産は輸入して、海外の富裕層のもとへ。民はほんとうに安いシロモノを口へほうりこむ。皮肉だなぁ。政治がおせっかいをやけばやくほど、民はどんなシロモノかわからない食べ物がスーパーにならぶ。大量消費の夢からまだ醒めない。

「何が“やばい”かといって、またも政治が農業に口出ししてきたことです。彼らがバラマキ農政に先祖返りしつつあることだ」

via: 【やばいぞ日本】第5部 再生への処方箋(7)コメ作りは海外に飛び出した

サンケイなのでちょっと割り引いて読まないとピントがあわない。でも、先祖返りしつつあるのは確かだろう。自立してこなかった人たちは、環境へと他責的に。深入りしたくないけど、やっかいなのはその方々が、”票田”だから耳を傾ける。

自立した人たちはいう。

共同でコメの乾燥施設をつくり、まもなく「米シスト庄内」を組織して、直接販売を開始した。同じころに農協が4倍の規模の乾燥施設をつくった。ところが、米シストの固定資産税は183万円も徴収するのに、農協施設は公共性が高いからと無税だった。「正直ムカッとしたけど、この183万円分をいかにコスト削減で浮かすことができるかを考えた。おかげで、経営感覚をみがくことができた」

via: 【やばいぞ日本】第5部 再生への処方箋(7)コメ作りは海外に飛び出した

農業だけじゃない。ちょっと目をこらすとあちらこちらに必要以上に政治の影がしのびよる。

政治もそろそろ主張したらどうだろう。

「正直申し上げまして、いまの給料ではやってられません。それぐらい激務なので。だから給料をいまの3〜5倍にしてほしい。そのかわり、一切口利きもしないし、民に余計な関与もしません。そして、今の議員を半分にします」