滋賀県の琵琶湖環境科学研究センターが今月実施した琵琶湖の湖底調査で、魚類やエビの死骸(しがい)が多数発見されていたことが7日、分かった。詳しい死因は不明だが、10月の調査で湖底の酸素濃度が過去最低となっていることが判明しており、センターは「関連性も含め今後の調査が必要」としている。
いま、琵琶湖が深呼吸が話題に上っている。表層と底の水が混ざり合う「全循環」が起きていない。温暖化とリンクするように語られる口調にすべて賛意しない。異変が起きているという事実を受け止めている。
そんなときに上のニュース。「低酸素化が今回の事態に直結しているとは断言できないが、異常事態であることには変わりない」と琵琶湖環境科学研究センターが訴える。
滋賀県が「聖域なき改革」と表して琵琶湖環境科学研究センターの予算削減も検討して、「あれを削る」か「これを削る」かと権力闘争に血眼になり、公共事業の削減に喧々囂々としているのを尻目に、静かに急速に変容している。
2日に一度は琵琶湖の湖岸を自転車で走る。今年の水位が例年よりも下がっている。渇水までいかないにせよ、県は注視しているという。
いまの自分の境遇に重ねて少しセンチに。自転車をとめ、少しばかり眺める。なにか悲鳴をあげているかのよう。耳を傾ける余裕がない。ただ祈るのみ。