音声多重放送の露天風呂#2
フリ○ンのつづき。もとい、露天風呂の続き。二十歳組が手紙の話で盛り上がっているころ、私の耳は正面の50代にフォーカスロックされた。
- A: 「今年の巨人は強いな」
- B: 「強いな」
- A: 「あの四番のリーとかいうやっちゃな。よう打つな」
- B: 「そやな、リーがよう打つな」
- A: 「二岡も三番で活躍しとるしな」
- B: 「せやな、活躍しとるわ。おかげであいつや、ほら、あいつがでられんわな」
- A: 「仁志やな」
- B: 「せや、仁志や」
- A: 「他にも矢野とか若いやつががんばっとるな」
- B: 「せや、若いやつがええな」
見事な贈与。感嘆した。お二人ともゆったりとしゃべっている。目を閉じて聞いていると、まるで噺家が情緒あるきれいな大阪弁で話しているような情景がうかぶ。Bさんは、決して聞き流していない。要所要所に相手の話題が広がるように贈与していく。このあと、Bさんが阪神の話題をふり、リーがロッテにいたことから今年のロッテにと展開する。
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