謝罪よりも「なぜ?」

私も私も…、そして私も。

次から次へと告白してくれる年金。もう魔女狩りはおことわり。ウンザリ。早く議論を前にすすめてほしい。それだけ制度がややこしいんやから、一元化も含めて議論してほしい。国民年金脱退権利の承認、支払期間の大幅短縮にともなう支給額の大幅削減、税方式への移行など検討する事は山ほどある。

マスコミのみなさんも告白されているようですね。厚生年金に加入している人が退職時に任意継続するか国民年金に切り替えるかなんて知っているサラリーマンがどれだけいる?

中小零細企業で厚生年金に加入していない企業の実情を知っている人がどれだけいる?

それよりもキャスターのみなさん、「国民年金に切り替える必要があるという制度を知っていたのかどうか」を正直白状して。「未加入、未納でした、申し訳ありません」はいいから。もし知らなかったとしたら、なんで勉強してからとやかく言わないかな。なぜ知らないという「無知の知」を認めない?

知っていたとしたら、「なぜ加入していなかったのか」を言わん?

「なぜ?」を忘れたら、何も生まれんよ。


『図解 年金のしくみ―年金制度の問題点を理解するための論点40』 みずほ総合研究所