成功したビジネスモデルを模倣しながら新しい要素を加えて再構築する。そのようなビジネスはたくさんあります。PC用サイトで成功しているネットオークションを携帯電話向けに変換して急成長しているオークションサイトです。
nikkei.net
携帯電話向けオークションサイト、モバイルコマースの火付け役になるか
記事によると
携帯電話でオークション(競売)を楽しめる無料サイト「モバオク」が急成長している。仕掛けたのはパソコン上のオークションサイト「ビッダーズ」で知られるディー・エヌ・エー(DeNA、東京・渋谷)。1日あたりのページビューは2300万(11月末)と、4月の開始時から右肩上がりで成長している。会員数も携帯オークションサイトで最多の46万人に達した。
とあります。既存のネットオークションを単純に模倣しているのではなく、携帯電話ならではの「簡単さ」という要素にモデル構築を集中した点が特徴です。
- 出品する商品もカメラ付き携帯で撮る
- 出品手続きから入札手続き、落札後のやりとりまで携帯でできる
- 規約違反による退会処分を受けると、新規で携帯電話を購入しない限り利用できない仕組み
のように、「手軽さ」と「安心」というコンセプトを今の時勢にうまくマッチさせています。さらに、今年1月より「auオークション」を開設しています。「モバオク」の名称をEZweb向けサービス用に変更することで、KDDIの「ブランド」も利用しています。
発送・支払い以外の手続きを携帯電話でほぼ完了できる点は、学生なら授業中!?、サラリーマンなら移動中など、「何かの合間」に利用できるレスポンスの良さも若い世代に受けているのだろうと推測できます。
私自身は、オークションに参加することはないのですが、様々なジャンルの出品と落札はウォッチしています。
- どのような商品が人気があり
- どれぐらいの価格で取引されているか
- 会社組織か個人か。どのような動機の出品か
など、得られる情報が多いからです。
すでにウォッチされているかたも多いと思いますが、自社の関連する商品がどのような取引をされているか見てみるのはいかがでしょうか?