ITmedia:価格.comユーザーは掲示板の影響が大
カカクコムの調査によれば、価格比較サイト「価格.com」利用者の多くが、購買行動において口コミの影響を受けていることがわかった。約5割の人は、口コミ情報が「購入予定だったものを買う後押しとなったことがある」と答えている。
価格.comの投票システムは、幾分主観的感情が混入しているケースがあって、メーカーによってはあまり参考にならない評価も散見します。例えば、EIZOの液晶ディスプレイは、チャート図(費用や性能など)は芳しくないですが、掲示板でのインプレッションは良好な記述が多々あります。
価格.comユーザーもそのあたりを十分承知していて、掲示板の情報を参照していることがアンケートからも伺えます。
最も多くの人が選んだ項目は、「購入予定だったものを買う後押しとなったことがある」で48.2%。次いで、「複数商品で迷っていたが、特定商品に絞り込んで購入したことがある」(39.8%)、「購入予定だったものを取りやめたことがある」(34.8%)と続く。
昨今、ブログやCMSサイトで商品レビューや書評が人気を呼んでいるのも、上記のような購買の判断の材料にしたいユーザーが増えているからだど思います。その背景には、
- 企業のマスマーケティングは、商品の認知になっても購買する後押しにはならない
- 消費者が積極的に情報を取得するようになって、経験値や知識が向上している
- 商品の専門化や多様化が進行しているため、プッシュ型広告では訴求できなくなりつつある
のではないかと、推測しています。
また、今回のアンケートの最後にある、「価格.com」を知ったきっかけに対して
最多は「口コミ」で35.9%、次いで「ネット検索から」(30.5%)が続いた。特に男女別では女性の5割近くが口コミを挙げているのが目立つ。一方、年代別では、50代以上の男性と40代以上の女性において、新聞・雑誌・TVなどのメディアを通じて知った割合が他の年代よりも高いという。
性別や年代別によって、「知る」経路が異なるのが興味深いところです。一概に、他の商品にもこの事例があてはまるとはいえませんが、仮説をたて自分のサイトで実践してみると、販売に参考になるデータが収集できるかもしれませんね。