悪評で検索ランキングがあがることも

nikkeibp.jp: 欧米での企業ブログのケーススタディ(10)より

アメリカで最悪の失敗例と評されているブログキャンペーンにつづき、今回はアメリカ市場で日本の企業が犯した失敗事例を紹介しています。話は、ハロウィーンの季節に、「HalloweenM3」というブログが、2004年10月に立ち上がったところから始まります。

そして、ブログの内容は2本の記事だけで、1本目は自動車メーカーであるマツダのCM2本へのリンク。1本目のCMは、マツダの新車Mazda3がスケートボーダーを真似て高いところからジャンプするというもので、もう1本はブレークダンサーをMazda3が真似、逆さまになって回転するというもの。いずれもジェネレーションYと呼ばれる25歳以下の世代をターゲットにしたと思われる内容だ。


さらに、もう1本の記事も、Mazda3が登場しています。このブログを見たブロガーが、偽ブログであることを証明するためにハックがはじまります。

  1. サイト名のHalloweenM3がMazda3をプロモートするためにつけられた名前の感があること
  2. 高額なホスティングサービスを利用していて、個人が使うようなものではないこと
  3. CM2本の出所が、管理人が述べているソースとは違うメディアであること

などを次々と暴いていき、比例するように批判記事が増えていきました。そして、皮肉なことに、マツダはこのブログのおかげで、批判記事の内容について高いランキングを獲得できるようになったそうです。

ブログの記事がリンクポピュラリティーを反映し、検索サイトのランキングを押し上げるのに役立つ例といえます。今回は、失敗例でとりあげられていますが、この事例を真逆にとらえると、自社の商品や評判が、ブロガーたちにとりあげられると、ある程度のSEO的効果は期待できるのかもしれませんね。