IT Pro: 企業サイトの「使いやすさ」、1位は富士通、上位はIT企業が並ぶ
2005.03.18の記事で少し古いですが、先ほど日経パソコンが主要企業のユーザビリティ(使いやすさ)を比較する「企業サイト ユーザビリティランキング 2005」を発表しました。順位は、
と上位にIT関連企業が名を連ねています。IT関連企業以外で、大幅にランプアップした企業として、三井住友銀行やJR東日本があげられています。
使いやすいWebサイトを実現するには、単にWebページのデザインを見直すだけでは駄目だ。企業サイトに求められる要素は、時代とともに変化している。あらゆるユーザーがサービスを利用できるようにするアクセシビリティ対策、検索エンジン利用者への配慮、コンテンツの分かりやすさ、ブランディングなど多岐にわたる。
自社サイトのユーザビリティの配慮には、その企業のポリシーがあるようで、必ずしも見栄えのよいサイトが上位にランクインされるわけではないようです。
今回の日経パソコンの調査では、昨年6月に発効したJIS(日本工業規格)のアクセシビリティ基準を参考に、高齢者や障害者などに対して配慮したつくりになっているかどうかを重視した。さらに、4月の個人情報保護法の全面施行を控え、個人情報保護方針の公開など、情報公開の進展度も評価した。
上位サイトを見てみると、いくつかの共通点があります。
- テキストが中心である。ナビゲーションのリンクも同様。
- ナビゲーションにあまり凝ったデザインを採用していない。
- 顧客がイメージしやすい「用語」を使っている
特に、3.の点は三井住友銀行がランクアップした要素として考えられるのではないかと思います。以前のサイトと比べると、デザインやナビゲーションもさることながら、「顧客の視点」のリンクが散見できます。「ためる・ふやす」「かりる」「個人のお客様」「法人のお客様」などです。
企業の事業ドメインをWebサイトに反映させるならば、今回の上位企業のサイトが、全ての企業のサイトによって必ずしも有効でないのは確かです。ただ、ナビゲーションやリンクの言葉、配置など自社サイトと比較して参考にできる点はあると思います。