CNET Japan: ブログで衝突するビジネスとフェアネスのゆくえ
少し古い記事ですが、興味深い内容ですのご紹介します。ブログの存在が個人の情報発信のツールから、ビジネスシーンへ利用されつつあります。一方、ジャーナリズムのツールとしても注目されています。あるNHKの特集番組の事例をあげならが、ビジネスとジャーナリズムのブログの衝突を回避できるのかについて書かれています。
1月21日、NHKのニュース番組「特報首都圏」が、「ブログブームでネットが変わる」と題し、ワーキングマザーズスタイルというサイトを紹介しました。この番組中で解説した内容に
『美貌の女性詩人が主人公の映画を、青山さんの組織したブログのネットワークで取り上げ、配給会社から対価を得ます』『青山さんは主婦のブログ仲間をさらに増やし、このビジネスを拡大していこうと考えています』
とあり、これにブロゴスフィアのなかで批判の声があがりました。広告媒体であることを隠したコミュニティサイトではないかというわけです。
のちに、代表の青山さんが書いたエントリー「特報首都圏についての意見と反省点」によって、NHK取材陣側の思い込みよる誤った報道になったようです。
アメリカでは、ブログを利用したキャンペーンを企業によるヤラセではないかと検証するブロガーが出現しています。
一方、日産自動車の「TIDAブログ」をはじめ、企業が広告宣伝媒体のひとつとしてブログを利用しだしました。記事のなかで、ブログがビジネスで注目される理由として、下記のように紹介されています。
ブログは人と人の距離感を縮め、信頼感を育てることのできる媒体なのである。だからこそ企業は、これまでのマーケティングツールを凌駕する最強の媒体として、ブログに熱い期待を寄せている。
以前、"情熱を表現するツール「Blog」"のエントリーでふれましたように、
「ビジネスブログ」として何かしら"営業"に役立てたい動機はあるが、先に立つのは、自分の商品に対する「情熱」になる。その「情熱」をもってブログを書き続けることで、読み手が共感してくれる。
このサイクルがあるように、私は思います。ビジネスブログでは、広告宣伝のコンセプトを明確に伝えることで、ユーザーと企業のあいだに生じかねない「誤解」を、まずはとりのぞきます。そして、その上で、商品に対する「情熱」や「広告」を書き、フェアネスとの共存をはかるのが重要だと、記事を読んで感じる次第です。