ITM: 携帯でモノを買うのはどんな人?
市場規模は2000億円以上。前年度比145%と急速に拡大するモバイルコマース市場。ユーザーは若い女性が中心だが、少しずつ変化が現れ始めている。
みなさんの周りで携帯で買い物をしている人は、いますか?モバイルショッピング市場がバブル的扱われながらも、市場が変化している模様を伝えています。
今のモバイルショッピング市場を形成している顧客層は、10代後半から20代前半の女性が主力です。また、流行に敏感な人ほどよく利用しているようです。そのほかの顧客層では、子育て中の女性やOLもあがっています。
やはり、キーワードは「女性」です。なぜ女性がモバイルショッピング市場を牽引しているのか?
PCは使えるが、プライベートでPCを1人1台持っていないことが多い。あとは主婦、とくにPCの前にゆっくり座っている時間が取れない子育て中のママなどにとって、携帯での買い物は非常に便利
移動中や何か用事をしながらとか、「ながらショッピング」や、店舗と連動した時間限定型の「リアルタイムショッピング」ができる点に魅了があるのではないかと思います。
ここで、疑問に思うのが、「そもそも彼女たちが、モバイルサイトへアクセスするファーストコンタクトは何か?」です。私の場合、周りの男性の友人に聞いてみますと、チケットやCDを購入した以外では、ほとんど携帯で買い物をした経験がありませんでした。
そこで、さらに突っ込んでみますと、そもそもどんなモバイルサイトがあるのか知らなかったり、アドレスを知らなくてアクセスできないと聞きます。PCには、検索サイトがありますが、携帯にはまだそれほど強力な検索サイトがないのも一因かもしれません。
自社の商品が、上記の女性たちとマッチするかの検討したうえで、モバイルサイトのショッピングを促進するためには、
- 「入り口」への認知活動を、店舗と連動させていく
- サイトマーケティングだけでなく、雑誌や紙媒体への広告(手軽にアクセスできる方法で)
- 口コミになりやすいユーザービリティでモバイルサイトを構築する
などが必要なのではないでしょうか。