sportsnavi: ミシュラン社などを非難 一斉リタイアでFIA
米国GPではタイヤの事故が多発。ミシュラン社がレース走行の安全を保証できないとする異例の通達を出したことを受け、同社製タイヤを使用する7チームが、19日の決勝レースをフォーメーションラップ(隊列周回)のみで棄権していた。
横暴だ。タイヤ事故が多発したからドライバーの安全が保証できないと主張しているけど、そんなの理由にならんだろ。F1の免罪符、"ドライバーの安全"を隠れ蓑にするな。
- ブリヂストンには何の問題もない
- タイヤバーストとコースの因果関係を証明していない
自社のタイヤがバーストする原因の可能性が高い最終コーナーをシケインに変更してくれ、さもなくばレースはできない、なんつぅ傲慢な理由は、モーターレースで聞いたことないぞ。裏を返せば、コースに耐えうるタイヤを用意できなかっただけだろ。
それにドライバーの安全を保証するかどうかの判断は、チームが決定すべきことであって、その意志決定にタイヤーメーカーの恣意的意向が反映されるのはいかがなものか。タイヤメーカーは、チームが意志決定するに足る客観的データを提供すべきじゃないかな。
今季のF1は、序盤からミシュラン社のタイヤを採用したチームの優勢が続いている。その勢いに乗じた振る舞いともいえなくない。確かにレースをヲチしていると、ミシュランのタイヤ性能は向上しているけど、それだけじゃない。全くの私見だけど、
- フェラーリーのエンジン・シャーシが熟成期を過ぎて、衰退期に入っている
- レギュレーションの変更(予選・決勝レースを1セットタイヤ。エンジンは2レースで1基)
- ドライバーの世代交代
が主な原因じゃないかな。ただ、2のレギュレーション変更のうち、タイヤに関する規定はミシュラン社の推薦があったと見聞する。そのあたりは、政治力学が暗躍するF1の"陰"の部分とはいえ、自社のタイヤが有利になる(耐久性に優れているから)ようにレギュレーションの変更を働きかけたのなら、なおさら今回の事件の尻は自分で拭けと言いたい。都合のいいように改革を推進して、分が悪くなるとレースはしないという論理。
資金力が物を言うF1界で、FIAの何かと規制をかける運用姿勢に批判的な意見には、同調できる。それでも、ファンあってのモータースポーツとして、なんとか各チームが拮抗して白熱するように躍起になっているなかで、水を差すような怠慢だけはやめてほしい。
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