缶詰

2011.03.03 曇時々雪

気づけば一週間。気づかない鈍感。記録の価値を体感。何をしていたか覚えていない。世間では行事と喧噪がやってきてすぎゆく。忘却は七十五日を要せず。ブログと距離を置いたのでネットもtwitterのTLとRSSにダイエット。テレビはなし。ラジオのみ。先週末、両親と会ったら原始生活と笑われた。自嘲。TLとRSSとラジオ。それ以外は本を読む、読む、読む。か、散歩。それでも「伝聞」は闖入。もっと削れる。ネットのジャンキーだから禁断症状との闘い。と、不安との闘い。「遅れる」ことへ焦る。「知らない」ことへ戦慄く。

第六候、草木萌動。三寒四温。比叡山は茶色から緑色へ調えはじめる。緑はだしぬけに現れない。階調であるはず。茶系から緑系へ。なのに知覚は不意に。認識は階調を敬遠しているかしら。待てば桜色。散歩は寒い、日差しは暖かい。40分ほど歩けば身体はぽかぽか。部屋にいると12月の日差しも今の日差しも「日差し」です。単なる名詞だ。外で浴びれば質感を肌で感じる。今しかない、実感。

F社のサンプルサイトを1週間ほどかけて制作。M先生のPRの続きを考えなければ。考える時間と仕方を確保せんと。せめて30個ぐらいのコンセプトの”もと”を産みたいなぁ。でないと「コンセプト」は孵化しない。1日1個で30日。そんな悠長に構えていられない。

他の歯科医院ではたぶん採用していない着想。調べていないから知らないが。自分の着想と考案を落ち着いて分析。リスクは高い。でも、デザインはリスクを乗り越えてユニークを生む。失敗すれば僕の責任である。が、迷惑と損害を被るのは先生である。それを忘れてはならない。

O先生のリスティング広告を解析。テキストを最適化。さっそく効果があったらしい。先週からエンドの来院が増えているとのご報告。ありがたい。リニューアルしたサイトをしっかり読み込んでくださっているとか。アクセスログの驚嘆に値する数値はまんざらでもない、と判定できそう。

iPad 2が発表。日本での発売は3月25日。買う。昨日、iPod Touchの64GBをオンラインで注文。ノートPCをもう持ち運ばない。今のスタイルでは必要ない。そう感じた。外出先では iPod Touch と iPad 2 で充分。あとはネットへ接続する手段を手に入れたら環境構築はおしまい。

僕にとってノートPCの役割は変わった。要因はソーシャルウェブとクラウドの台頭。大げさな言い方すればノートPCの役割はワープロへ戻った。事務系のソフトを起動させるためのノートPC。メールやブラウザをノートPCで操作しなくてよいだろうと思う。映像・印刷・ウェブ関係をのぞけばの話として。

ネットを”打って”いる時間の8割以上はソーシャルウェブとクラウドへのアクセスだ。それらに必要なソフトを起動させている。今、コレを書いているMacBook Proでは Firefox と Google Chrome (ブラウザ)、Echofon(Twitter クライアントソフト)、ecto(ブログを書くソフト)が起動している。つまりノートPCでなくてもよい。 iPad, iPhone, iPod Touch, Android, ゲーム機で事足りる。多少の制約はFEP。入力効率の低下は否定できない。

ポストPC時代、と云うらしい。CNETの記事を読んだ。スマートフォンとタブレットはまだコモディティ化していないと思うが、急速に市場は拡大していてコモディティ化へ接近している。歯科医院でもスマートフォンやタブレットを「使う」のではなく「使ってもらう」コンテンツを開発して「見える」ように「伝えて」いってもよいフェーズへさしかかっている。まだ、それを実践している歯科医院は少ない。