傍観者

2012.03.29 晴れ

今朝はSalyu – 青空でスタート。あなたを足さないとね私は空っぽ、てとこがお気に入り。空っぽになれるならなりたいなぁ。空白を空白のままにしておけないのが人の性。

昨日に続き胃と頭が痛いので絶食。昨日の夕食から絶食して水分だけ補給。朝食、昼食もたべなかったので三食の絶食。午前中、悶絶。13:00ごろからようやく胃が落ち着いてきた。めちゃくちゃな自己判定の自分だけの療法なんだけど、身体が不調のときは何も食べず水分だけ補給して身体をじっとさせてやすめるようにしている。

14:00からC社のH氏とウェブサイトの打ち合わせ。数個の現象を認識。認識した現象の内容を再生して自己検証してみよう。話題が少し脇道にそれたとき、歯科医院の自説について論じ合う。いまから大学をめざす、あるいは通学してらっしゃるかたは、歯科医院を開業するにあたりゆるやかなリンクを考えてもよいのでないかと思う。ふみこめば資本提携が視野にはいる。業態の進化もある。女性の歯科医師を意図的に増やしている施策についてH氏から伺ったとき、自説を修正した。自分に素直になったとき、医業と経営の分離を勘案してもよいタイプの人もいらっしゃると想像する。

16:30で終了。いっしょに大阪へ。電車のなかで仕事とちがうお話しを伺い胸が痛んだ。偶然は人に激烈な痛みを与える。痛みは肉体のみならず。精神にも及ぶ。不可知論に近い私だけど残酷な仕打ちがあるなと辛かった。祈り。

大阪駅で途中下車。ソフマップでサーバ用のメモリを購入。4GB×2=8GBが3,500円なり。おそろしい時代になりました。FBでふれたが、先日購入したHP製のなんちゃってサーバが22,800円。先日、アップルストア心斎橋からピックアップしてきたMacBook Pro(late 2006)の修理代は40,950円。感慨深いものがあります。

19:00からF先生と打ち合わせ。診療のシステムを再構築。K先生とTさんも参加。素人の私が理解できる内容で助かった。フローチャートを明確にできる手応えあり。あとはドキュメントの作成とツールの整備。ユニークのシステムとは誰がやってきても理解できる環境である。特定の人にだけ通用する排他的なロジックではない。

F先生のおっしゃる環境のお話しが好きだ。

環境を整備しなければ人は能力を進化できない、と僕は思う。(環境の整備に苦心しているのに)こちらが想定しているような進化が見受けられない現象はある。とはいえ環境整備を怠っているのに能力の停滞の原因を当人の技能に置換して他罰的にふるまう傾向が強い、と昨今の世相から感じる。

ユニークのシステム構築は長い時間を費やす。極めて大きい労力を要する。おまけにオリジナルのコンテンツを育てていなければユニークなシステムは生まれない。

21:00に終了。それから4人で食事へ。音について少し盛り上げる。隻手音声や誰もいない森の中で木が折れた音、そして人の声。9年前、はじめてF先生の医院へ訪問したとき、静かな院内に驚いた。いまは少しうるさくなったとおっしゃっていたが、僕は静かだと認識している。ただ、静かでも質感が違う医院はあると思う。

静かにも心地よい、ゆったり、くつろげる、はりつめたなどの静かがあれば、不気味、そわそわさせる、圧がかかる、人をよせつけないなどの静かなどもある。

僕はできるだけ科学を拠り所にして事象を判断したい。でも、上に書いた「音」に対する記述はオカルトと批判されてもしょうがない。自分の場合だと、「音」に対する受け止め方が音を生じさせる環境に対して嫌悪を判定させる。声に対する第一印象と似ている。

なんだかよくわからない察知ってあるんだろうなぁと思う。オカルトだと承知している。

東日本大震災の野蒜駅での悲劇。上下二本の電車の応対は180度違った。どっちが正しかったという問題じゃないと思った。上りの乗客の数名は亡くなり、下りの乗客は全員助かった。これも科学で説明できるはずだ。そう願う一方で、その「分け目」の判断の源泉はなんだかよくわからない身体の知性だと認識している。

そういう矛盾を「音」に対して抱いている。

環境と人は互いに刺激を与えて更新していく。「中にいる」存在の自己産出。「中にいる」存在は外部から観察する視点を所有しにくい。客観に近づく努力は怠らなくても、主観の「境界」を越えられない。

環境を閉じて内部だけ更新させてしまうとドグマに陥りかねない。他方、環境を開くとコントロールできなくなるかもしれない。僕は「中にいる」存在ではなく環境と人の更新を外部から常に観察して「状態」を伝達する傍観者でありたい。