40万台ちかくのデスクトップパソコンを所有するIBMからすると、冷静な対応ですね。
Microsoftの開発者はWindows XP Service Pack 2(SP2)の作業完了を祝っているところかもしれないが、世界中のIT部門は今、このアップデートを自社システムにインストールすべきかどうかという疑問を抱えている。
例えばIBMは、SP2のインストールを控える方針だ。同社は8月6日にイントラネットに掲載した「パッチをあてるべきか否か」という通知で、互換性問題を理由に、従業員にSP2がリリースされてもダウンロードしないよう伝えている。この通知のコピーをIDG News Serviceは入手した。
IBMは、今後クライアントPCにLinuxを投入することも考慮に入れているという記事を以前読みました。結論として、社内だけという限定した環境であれば以下のメリットがあるようです。
- Linux+office系ソフト+自社アプリケーションで対応できる
- OSやソフトの導入コストの削減
- OSのバージョンアップに余計な負担がかからない
確かにMicrosoftのOSのバージョンアップ作業は、システム管理者にとってかなりナーバスな作業です。バージョンアップによって、既存のネットワーク環境やクライアント環境に支障をきたすことが多々あるからです。
おりしもWindowsXP SP2が公開されたましたが、SP2を導入してブルースクリーンになったとの障害報告が、はやくも報告されています。
中小零細企業の場合、システム管理者が常駐していない企業も多いため、今回のSP2の導入は、十分注意していただくケースもあります。
私の場合、基幹業務に使用しているPCへの導入は、見送ります。理由は、
- 現在の業務環境下、SP2で導入される機能は、必要のないものが多い
- 仮にSP2を導入するとしても、いずれ出荷されるWindowsXP SP2のOEM版を購入し、新規インストールをおこなう
の2点です。
いずれにせよ自社のPCにインストールされているソフトを把握し、WindowsXP SP2に対応しているかどうかを確認する作業が必要です。