ハァ、また税金が使われるのか?!

ごくごくわずかながらも納税している自分としては、釈然としないダイエー再建問題。また税負担が生じるのかと思うと憂鬱。まずは、5社の社説から。

例のごとく各紙が見解と批判を述べているけど、個々のご判断はおまかせします。

ところで、そもそも銀行は、ナンデ「再生機構活用にこだわった」のやろう?考えられる理由は、報道でまとめられいるけど、

  1. 公的機関活用による特典。債権放棄したあとに残る債権が、不良から正常にかわる。よって、損失処理が無税扱い(無税ですよ!)
  2. 損失分担。主力銀行UFJにとって、メーンバンク責任が回避される。無担保金融債権の比例配分で損失分担
  3. UFJの吸収合併。はよダイエーを処理せんことには、自分のケツに火がついた。

そんな感じかな。

これから再生機構の約200人以上からなる専門部隊によって資産査定が再開される。で、その後、朝日新聞の社説にあるように、

「再生機構は取引銀行からダイエーの債権を買い取る。再生がうまくいかなければ債権の価値は下がり、その差額は国民の負担になる。資産を甘く評価したら、ツケが大きくなりかねない。」

コレって釈然とせん。民間にまかせて再生できないなら法的処理すればエエやんって思う。浅はかでしょうけどね。

そうなると雇用問題が生じ、大混乱が起きるといっているけど、実際なってみないとワカラン。さらに、自分の会社が倒産する時のリスクを考え行動するのが、会社員の最低限のリスクマネジメントだと思う。

今からダイエーは食品部門に特化すべく、グループ全体の分離、売却、廃業が始まる。コレって、ようはカネボウと同じ解体やないん?

「ダイエー全体の失業なら大問題で、解体したあとの失業は、小さくなりすぎて問題にならない」
って言ったところかな。結局、売却・解体された部門では失業者が生じるわけやしね。しかも、財務・会計という視点、ひらたくいえば「帳簿」で企業を査定する限り、どうしても資産・負債を限りなく軽くする(ゼロ)にすることに注力してしまう。

だから、その査定作業において、数字には見えない「顧客創造力」を見落としがちになる。数字には、絶対的に正しい側面もあり、囚われてしまうと固定化し、もっと大切なモノが見えなくなる。

エー、いつものように”ワケノワカラン”エントリーになったけど、ようは

  • 「銀行は過去に企業再生(投資育成)を成功させた例がある?」
  • 「銀行は今までいくらゼイキンをつかってきた?」
  • 「日本の経済はナニ主義?」
  • 「税金が投入されるのがユウウツ」

を新橋のサラリーマンのごとくグチってみたかったわけで。このエントリーを下書きした後、こんな記事を発見。まだまだ健全な市場経済が機能していないのかなぁ。