原理原則を追求する

消費財・流通業に特化したグローバル企業のコンサルタントのレポートです。読んでいただくとおわかりのように、「さすが」という感想とため息がもれるレポートです。経営用語とMBA用語を駆使したレポートは、重厚感があります。

明確になったターゲット顧客のニーズに対して、小売の基本となる4つの提供付加価値である「商品」「立地および店舗サイズ」「顧客サービス」「プロモーション」を、どう重み付けして提供するかを設計する。その際、経営方針と自社の能力(ケイパビリティ)との整合性をとりながら進めることが肝要だ。

via: リアルタイム・リテール「コラム:消費者指向のリテールビジネスを徹底解剖」

このレポートは、事例もわかりやすくとても論理的です。これらのレポートが無料で読むことができるようになったのは、インターネットの影響の一つと言えるでしょう。

今回のレポートのテーマである「消費者指向」を、私なりに単刀直入に解釈してみると、

  • 「顧客を創造するには何が必要かを考え抜き、考えたことを実行する」

ことではないでしょうか?

事業を継続するには顧客が必要であることは当然ですが、さらに顧客を創造する力がないと継続できません。

顧客を創造するには、

「顧客は誰か? その顧客はどんな行動をしていて、どんなものを欲していて、どんなビジネスをしていて、どんなライフスタイルか?」

を分析し、得られた結果にもとづいた顧客に「事業」を展開していく。そして、時には自社が心象する顧客をまさしく「創造する」ことも必要かもしれません。後述しますが、『成功企業の共通的な特徴』ではなく、『企業が成功するには必要な能力』といえるのではないでしょうか?

私のお手伝いしているお客様も「顧客創造力」に秀でたところほど成長されています。顧客創造する過程をお手伝いしていて思うことは、

「これ(顧客創造)が経営の原理原則の一つだ」

ということです。

「経営にはいくつかの原理原則がある」と、お世話になった中小企業診断士の先生がよくおっしゃってました。まさしくそのとおりだと思います。さらにその先生は、「原理原則、不変の理を経営者がいかに発見し、実践し、検証し、改善し、さらに実践するかが成功するかどうかのカギだ」ともおっしゃられています。

紹介したレポートを読まれて、みなさんはどのように感じられたでしょうか?