「今、自分のプロフィールに信用がないことに悩んでいます」
こんな書き出しに先生方はどのような答えを用意されますか?
恥ずかしながらまさしく私自身のことなのですが…..。
今回は「プロフィールを読んで安心する患者さん」についてふれてみます。制作者は「略歴」ぐらいにあつかっている院長先生の紹介ページ、実際の役割は何なのでしょうか?
私は歯科医院のサイトをお手伝いしていますので、研究をかねて全国の歯科医院のサイトをGoogleやYahoo!を使って検索しています。
それらの検索サイトにヒットする歯科医院のサイトは、おおよそ3つのタイプに分類できます。
- 検索サイトの上位にヒットしていて、サイトのコンテンツも充実している
- 検索サイトの上位にはヒットしていないが、サイトのコンテンツは充実している
- 検索サイトの上位にヒットしているが、サイトのコンテンツに問題がある
1.は現状ではほぼ問題なし。2.はSEOに問題ありの可能性も。でテクニカルな解決を検討してみるのも必要でしょう。問題は3.のケースです。
3.のケースでは「形式化されたプロフィール」を見かけます。次のような感じです。
- xxxx年 ○○大学入学
- xxxx年 同大学卒業
- xxxx年 ○○歯科医院勤務
- xxxx年 ○○歯科を開院
客観的にご覧になっていかがですか?
少し見方を変えると以下の疑問がわいてきます。
- 勤務医時代に受講された研修は?
- 勤務先医院はどのような特徴だったか?
- 開業後、どのような講習を受講されているのか?
- 学会やスタディーグループを紹介しているとしたら、どのような活動か?
- 対外的活動(講演や講師)をしていないのか?
仮に、インプラントや歯周治療を専門とした医院を標榜されている場合、”開業以後”に院長先生が受講された研修を掲載していなかったら惜しいなぁと感じます。「情報を更新するメリット」をいかしきれていません。ホームページの情報は固定しません。常に変わります。
ここでよく反論されます。「そんなことを考えながら患者さんはホームページを見ていないよ」と。確かに歯科医院のホームページに訪問する患者さんの10人中8人はそうかもしれません。
しかし、「停止している履歴書情報」と「更新している個性情報」とでは、どちらが「安心」で「信頼」できるかといいますと一目瞭然です。「行ってみようかな」という動機づけになるのも後者です。また、「訪問者が必要とする情報」と「提供している情報」の”格差”をなくしていく効果も期待できます。
今回のテーマを取り上げたキッカケは、アクセスログを見ていてフトしたことに気づいたからでした。先ほどの”前者(履歴書)”と”後者(個性)”で例えますと、後者のプロフィールページのほうが、訪問者の滞在時間が長い。顕著です。じっくり読んでいるようです。
ためしにホームページを見て来院した患者さんにそれとなく聞いてもらうと、「院長先生の診療方針と経歴で決めた」と答えられるそうです。
もしご自身のサイトで心当たりがあるでしたら担当者の方と再構成されてみてはいかがでしょう。
と、言いつつも私自身のプロフィールページが充実していないので、本末転倒なのですが…..。ホント、「言うが易し行うは難し」ですね。