It Works

『イット・ワークス 夢をかなえる赤い本』 RHJ

右から読むと、日本語訳、左から読むと原文(英語)、という非常にユニークな書籍。30分もあれば読めるし、中身はいたってシンプル。英語の勉強にも使える。デール・カーネギー『人を動かす』の原著『How to Win Friends and Influence People』(全世界で累計1500万部)が発行される11年前、1926年発行された小さな赤い本。現在あまたある自己啓発本の源流ともいえる。筆者はRHJ、匿名で刊行したアメリカ人富豪。慈善事業に多くを捧げた人物としか詳細は明らかでない。

あなたに質問します。

世の中には、「欲しいものが次々と手に入る人たち」と「欲しいものがまったく手に入らない人たち」の2つのタイプが存在します。それはどうしてだと思いますか?

この質問に対する答えを筆者は、自分が納得いくまで考え続け、数年かけて発見する。それが、「夢をかなえる」システム。

夢をかなえるための明確な3つのステップ。

  1. 1日3回、朝・昼・晩に「欲しいものリスト」を読む。
  2. あなたが欲しいものを1日の中でできるだけ多く思い浮かべる。
  3. あなたが欲しいものを誰にも話してはいけない。

それでは、3つのステップの具体的な内容は?

なんつというか、上の3つって自己啓発本で見かけるなぁって痛感した。特に1なんてね(笑)。いや、実際、むかし書いた経験あるし。

そんなヨタ話はいいとして、とてもシンプルに書いてあって、わかりやすいを通り越している。ようは、「実行」できるかどうかだけって感じ。結局、自己啓発本の原点と言われるだけあって、「読んで納得、明日から忘却」じゃダメよってところが、コンテクストから読み取れる。

どちらかというと、ワタクシの場合、英語の教材として活用させてもらっている。完全和訳付きだし、サイトにアクセスすれば音声も手に入る。それに、ワンポイントレクチャーもあって、とても重宝している。

どうしても英語が話せるようになりたいのでね。何年かかってもよいから。将来ビジョンにどうしても必要なスキルなので。

って、なんだかレビューからかなりはずれたな。とにかく、内容は単純明快。だけど、文脈に隠れる奥深い意味をどれだけ想像できるか、そして、その想像力の産物をどう実践するのかが問われているのかな。