nikkeibp: ネットビジネス成功の方程式 第19回ネットで読まれる文章の実践テクニック
前回はインターネットで「読まれる文章」(=アクセスを獲得できる文章)の書き方の第一歩として,「見出しの付け方」について考えてみました.でも,見出しが上手く付けられたからと言って,その先にある「本文」に難があれば,当然のことながら閲覧者は離れていってしまいます.今回は閲覧者が「見出し」をクリックした先,「本文」の書き方について考えていくことにしましょう.
見出しで読者の目をひきつけたあと,さらに「本文」を読ませるにはどうすればいいか?その視点から「文章の書き方」のコツを紹介しています.
- 平易な文章を書くようにこころがける
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- ひらがなを多用する(出来る→できる)
- 難しい漢字を使わない
- 専門用語を使わない(使う場合は解説ページへ誘導する)
- 文章の段落を小分けする
- 適度に改行する
「ひらがなを多用する」と「難しい漢字を使わない」は,パソコンならではの指摘ですね.ATOKをはじめ日本語変換システムは,「使用者の傾向を学習」しますから,「出来る」や「憂鬱」を変換すれば,ほぼ自動的に前回とおなじように変換されてしまいます.結果,「漢字が多い,見た目も読みづらい印象」を与えてしまいがちです.
以前,文章術関連の書籍に,「漢字3~4割:ひらがな7~6割」の比率がリズム感を生み出し,読みやすいと書いてありました.
上記以外の私の経験を加えますと,些末ですが,「"無用な接続詞"と"ややこしい助詞"」を使うと,読み手のテンポをムリヤリ引き止めてしまいます.
『成川式文章の書き方―ちょっとした技術でだれでも上達できる』 第Ⅳ章 注意すべき文章表記法 P.160-169
- 常用漢字を,使う
- 難しい漢字は,「ひらがな」で書く
- 読みにくい漢字には,()で読みがな付けるか,ルビをふる
- カッコ内の読みがなやルビは,熟語や成語などの全体に付ける
- 接続詞・副詞・連体詞・助詞・助動詞などは,かな書きにする
- 意味によって,漢字とかなを使い分けたほうがよい語句もある
- 漢字やかなは,文中で統一する